ゴン吉

ビルマの竪琴 総集編のゴン吉のレビュー・感想・評価

ビルマの竪琴 総集編(1956年製作の映画)
4.0
太平洋戦争終結後も僧侶となり外国の戦地に残ることを決めた日本軍兵士のヒューマンドラマ。 
安井昌二が主演、三國連太郎が共演。市川崑が監督を、伊福部昭が音楽を担当。

太平洋戦争末期の1945年7月のビルマ。
日本軍の戦局は悪化し、水島上等兵(安井昌二)が所属する部隊はタイ国へ逃げようとしていた。
ある村に寄った際、部隊はイギリス軍に包囲されて捕虜となり、日本が降伏したことを知る。
水島上等兵は、付近の三角山に立て籠もって激しく抵抗する日本軍部隊も降伏させるように指示され、説得のために一人派遣される。
水島上等兵は三角山の部隊のもとに辿り着くが、部隊は降伏を拒否し、イギリス軍の猛攻により全滅する。
かろうじて一人生き残った水島上等兵は、ビルマの僧侶に助けられるが、僧侶の衣服を奪って逃亡し、仲間が収容されているムドンに向かうが、その途上で多くの日本軍兵士の遺体を目にする.....    

水島上等兵の奏でる竪琴の美しい音色が心に響きます。
作品を通して”埴生の宿”♪が奏でられ、最後の曲は”仰げば尊し”♪ 
終戦により戦友たちが内地に引き上げる中、戦地に残された日本兵の遺体を弔うために一人残る水島。
今でも多くの日本兵の遺骨が戦地で眠っている....
”ビルマの土はあかい 岩もまたあかい”  

2023.1 BS松竹東急で鑑賞(よる8銀座シネ)  
ヴェネツィア国際映画祭でサン・ジョルジョ賞を受賞(1956年)
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