真田ピロシキ

淵に立つの真田ピロシキのレビュー・感想・評価

淵に立つ(2016年製作の映画)
4.0
巡る巡る地獄の因果映画。単純に考えるとただの復讐に過ぎないのかもしれないが、八坂の悪魔然とした振る舞いや鈴岡母子がクリスチャンであることを踏まえるとそこに宗教的な受難も感じられて来る。孝司の存在も赦しを試されているかのよう。

痛々しく重苦しい上に結末も尾を引く全くもってスッキリしない映画だったが退屈はしない(と言うのもどうかと思うが)力作。ご覧の際は覚悟を決めてから臨むべし。