Yutaka

ピンク・フラミンゴのYutakaのレビュー・感想・評価

ピンク・フラミンゴ(1972年製作の映画)
3.8
悪趣味映画の金字塔。遂に見た。『マルチプルマニアックス』で炸裂した狂気の悪趣味はアート的に着地したけど、これは悪趣味のまま終わるという極致。滅茶苦茶だけど割と見やすくてエンタメ性もあるし良かった。ただの悪趣味じゃなくて誰も思い付かないような、思い付いても行動に移さないような悪趣味を体現するジョン・ウォーターズとディヴァイン。彼らの功績は映画史という尺度で測るよりも、アンダーグラウンドな映像作品やポルノに与えた影響面で評価されるべき。
普通にサントラが超良いし、カラーになって炎上するバンのショットとか、強度が増した。にしても、ラストに食糞が来るとは、、鶏のシーンも息子の咥えちゃうシーンもア○ルのシーンも衝撃的。悪趣味の意義を定義づけたという点でエポックメイキングな作品だし、ジョン・ウォーターズはパイオニア的な作家。
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