鰯

ガール・オン・ザ・トレインの鰯のレビュー・感想・評価

2.8
原作は面白いのでしょう

レイチェルは毎朝電車から見える理想の夫婦に思いを馳せていた。しかしある日妻の浮気現場を目撃してしまい、動揺したレイチェルは彼女のことが頭から離れなくなる

エミリー・ブラントが、アルコールに溺れて自我を見失う女性を体現しています。痛々しくて正直観ていられない。頬の色や肌のぼろぼろ感はメイクの仕事もあるのでしょうが、生気のない眼が焦点が定まっていない様子で怖い

彼女自身がアルコ―ルの影響で覚えていない空白の時間を解き明かしていくのはいいのですが、物語の順序や独白が多すぎてけっこうイライラしました。誰が何を知ってどう動いているのかが圧倒的にわかりにくいため、途中からついていくことを諦めたくなること請け合いです。また、彼女以外の2人の女性の視点からも物語が語られるのはかまいませんが、不必要な点までサスペンスフルにしているように感じました。
動揺した時の画面の揺れ(ブレ)?のようなものが、個人的にまったく合わず受け付けませんでした

どんでん返しは面白かったですけど、ラストが変にポジティブな雰囲気なのも違和感
鰯