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蜂の旅人の1000のレビュー・感想・評価

蜂の旅人(1986年製作の映画)
3.5
蜂飼いおやじと家出娘の珍道中。
終盤を除けば、のぺっとしたヴィム・ヴェンダース風のロードムービー。つまり、僕はそんなに好みではない……。

良心的な上映時間+シンプルなプロットで、アンゲロプロス映画ではかなり見やすい方だが、掴みどころのなさはトップクラスだと思う。全作品的に見ても、スピンオフ的な小品ではないだろうか。
しかし、どうも気味が悪い。居心地が悪いというか、舌触りが悪いというか。

2年ぶり2度目のテオ・アンゲロプロス週間も、これにて終幕。手に入りやすい作品は一通り観たかな。
万人におすすめできる良作としては『霧の中の風景』、ハードだが強度のある超大作はやはり『旅芸人の記録』、ちょうどよくバランスが取れているものとしては『エレニの旅』かな。総じて、おそろしく力のある監督なので、みんな観てくれ〜。
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