チョマサ

アンナとアントワーヌ 愛の前奏曲のチョマサのレビュー・感想・評価

3.0
クロード・ルルーシュの映画。『レ・ミゼラブル』しか見てなかったから、監督のラブストーリー方面の映画はこれがはじめて。

男と女が旅を共にして、好きになって愛し合って、一旦わかれて、そして――だけの話。シンプルで深読みするようなところがなかった。だからこそ語りしろが見つけにくいというか、勝手な妄想/想像がしづらい。普通に楽しめばいい話だけども。

ジャン・デュジャルダンにあて書きしたようなことは、パンフのインタビューに載ってたけど、主演二人の演技が役柄にハマってて、ドキュメンタリーを観てるみたいだった。

冒頭の、車の主観のような撮影や、強盗が女性を助ける一連のシーンが、観客を引きこむ発端にもなってるし、劇中で『ジュリエットとロミオ』と映画になっていく構造がおもしろかった。この映画は、主人公二人の関係の示唆にもなってんのかな。

4人が仕事ではうまくいくけど、恋愛に関しては、失敗していくのも印象に残った。会話の感じがリンクレイター監督の『ビフォア・サンライズ』を思い出したけど、クロード・ルルーシュ監督はこういった恋愛ドラマの先駆なんだろうか。

あとクリストファー・ランバートを映画で初めて見たけど『サブウェイ』の人なのか
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