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最後の追跡のtransfilmのレビュー・感想・評価

最後の追跡(2016年製作の映画)
4.4
「塀の中の王」の監督作品。
テキサス西部の田舎町を舞台にした、現代の西部劇で、
ジェフ・ブリッジズ、クリスパイン、ベンフォスターといういい俳優勢ぞろいの作品です。
今年のアメリカ大統領選、アメリカは予想以上に裕福な層と、そうでない層で分断されているという結果になりました。
この映画は、普段ニュース等ではあまりみられない、裕福ではないアメリカの姿を描いてる。
この映画では、「借金にお困りですか?」という宣伝文句が書かれた銀行の看板が幾度もなく映し出される。
そして、この映画の登場人物たちがもつ、先住民(インディアン)たちに対する親しみ。それが、とても分かりやすいなあと思った。
この映画を見て、トランプ大統領に票を入れたアメリカ人たちの心情がなんとなくわかったような気がする。

ジェフブリッジズといえば、「アメリカの渋いおっちゃん」なんですが、
この映画でもそれが大いに堪能できます。相棒とのやり取りもちょっと笑えて面白いし、ベンフォスターとクリスパインの演技もよかった。
音楽も好きだったし、西部劇ならお馴染みのシーンもあるし、とても面白い映画だと思う。
さらに言えば、まさかのトランプ大統領が誕生した今のアメリカを理解する上でもとても良い映画だと思う。なので、今年の旬のアメリカ映画と言えるんじゃないかなと。

この作品、アメリカでも公開されたばかりの作品で、インディペンデント系なので日本公開はずっと先になるだろうと思ってた。
が、なんとNetflixで観れます!・・ Netflixは最高ですな。
(・・Netflix, the vvitchも公開してくれないかな・・・。日本の映画配給会社はスルーしたっぽいので・・。)
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