猿橋

最後の追跡の猿橋のレビュー・感想・評価

最後の追跡(2016年製作の映画)
4.1
Tボーンステーキ婆の「何が要らない?」には痺れた。老保安官もタジタジで、上には上がいるってことですな。
強盗終えて銀行から出た主人公兄弟に当然のように銃を向けるそこらのおっさんたち、銀行強盗で金を稼いでることを知りながら平気で手を貸す弁護士、チップを押収されたことに怒って捜査に協力しないウェイトレス、最後まで愛想のかけらもない元妻。少ししか登場しない人物もみな自分の倫理、「テキサスの倫理」のみに従って行動し、誰かに頭を下げるってことがない。

現代の貧困をリアルに扱いながら、最後は自分のケツは徹頭徹尾自分で拭く西部劇の神話に突入する。「許されざる者」とかに連なる、正統なる西部劇だと思いました。婆、大好き。
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