「人生は生き難いのに 詩が容易く書けてしまうのは恥ずかしいことだ」
この詩が最も心に残る。
木村まきさん追悼企画での上映。治安維持法の時代を伝えるものだが、参加者の年齢層はは高めだった。永田浩三さんの解説で、「序詩」の「すべての生きとし生ける者」という詩句は正しくは「すべての死にゆくもの」とすべきという指摘があることを紹介されていた。映画の字幕は「すべての絶えゆくもの」となっていた。獄中の二人のシーンにかぶって流れるので自然とそうなったのかもしれないが。
ユン・ドンジュだけでなく、従兄弟のソン・モンギュの存在が並行して描かれていて(ラストの年表)、二人の関係性が興味深かった。
二人の女性が登場するが、全体的に男性目線の世界になっていると思った。
タイトルはハングル一文字だったが、何というのだろう。
追記)
永田さんにフェイスブックで訪ねたら、オリジナルタイトルは「トンジュ」とのことだった。