キラキラと過ぎていく時の中で、人知れず前に進めないでいる2人が、済んだ川の流れに沈んだキレイな石みたいでとても可愛らしく、だけどちょっとだけ苦しいんだ。
のっけから美しいシーンの連続で、観ていてウキウキします。華やかなりしハリウッドの中心で繰り広げられるのは、普遍的な男と女の愛と別れ。ウディ・アレン！って感じ。でも本作は毒気がなくて、ひょっとするとウディ監督作では1番好きかも。
ジェシーとクリステンといえば、これが3度目？の共演。不思議ととてもお似合いなんですよね。ジェシーの喋り方は、どの映画でも個人的に大好きなんですが、本作の役どころがほんっとに好き！純朴なんだが押しが絶妙。こんな言葉で口説かれたい！と何度か思いました。
一生で出会える「好きになれる人」はわずか。なのに、ほんのちょっとのタイミングで2人の人生は離れて行く。運命がいたずらするように時々交わるけど、でも結ばれない。これもまた人生だなぁ。
エンディングの余韻も好きでした。
