いずみたつや

ありがとう、トニ・エルドマンのいずみたつやのレビュー・感想・評価

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他人なら良いパパ…とも言い難い、度を超えた"うざパパ"が推進力となり、登場人物たちの裏の顔が明かされる面白さ。

人と関わることは難しく、また幸せであることを同時に示す"最低で最高のホームパーティー"は言葉にならない感動がありました。

父娘で"Greatest Love of All"(選曲が皮肉)を演奏するシーンも印象的です。半ば自暴自棄で本当に気まずいし、直視していられないほどイタい場面なんですが、2人が親子として過ごした時間があったということがハッキリと浮かび上がってきて、苦笑しながらも涙がボロボロ出てしまいました。

この映画は複雑な感情を一度に見せるところが凄くて、一言で言い表せない様々な感情が混在する"最低で最高"な素晴らしいシーンがたくさんあります。あっちこっちグラングラン感情が揺さぶられる感覚を楽しめました。

あと、イングリッド・ビスが演じた秘書が超かわいい!性格も最高!結婚してください!