市川準デビュー作。
内館牧子脚本。
本来は富田靖子と「さびしんぼう」でコンビを組んだ大林宣彦が撮る予定だったらしいが、未だにDVD化されていない「漂流教室」の撮影が長引いて不可能になったらしい。
デビュー作にして、いやデビュー作だからこそ、ワンカットワンカット、全く油断無し抜かり無し。
アメリカの青春映画に欠かせないプロットと言えばプロム。
日本映画の場合は文化祭。
パッと思いつくのは、「リンダ・リンダ・リンダ」。
文化祭映画としても、カタルシスへの期待と歯痒さや切なさに溢れた良作。
劇中に子供達が話すユーモアと感化。
チョロチョロと岩清水のように健気に流れている。
エンディングの原由子も良きかな。