Kuri

マリアンヌのKuriのレビュー・感想・評価

マリアンヌ(2016年製作の映画)
4.0
フランスヴォシー政権下でのゲリラ戦を舞台にして、ここまで正統派なラブストーリーとは。それは気品が漂う画面の作り方による部分が大きいと感じました。ロバートゼメキスの新たな傑作。

全編通して、ルックスの良さ含めてやる事なす事全て薄っぺらくて馬鹿みたいに見える男と、なんでも卒なくこなす底知れない女の話としてみてましたが、二人が行き着くロンドンは結局どちらの故郷でもなく。

カナダで生まれて(オンタリオにはロンドンという街がありますが)ロンドンに流れ着いた男と、フランスに生まれてドイツに搾取された女が、カサブランカで出会って家族を作る、つまり移民映画なんですよね。

レトロ風味で味わい深いエンドロールを見ながら振り返ってみて、単なるレトロじゃない時代性を感じました。
Kuri

Kuri