スティーブン・キングはここ数年の作品以外はほぼ読破してるくらい好き。
それなのに映像化しちゃうと9割方クソ映画になっちゃうジレンマ。
もちろんこの「IT」も高校生くらいの時に読んで、テレビ映画版の「IT」を借りてきて姉弟と観た思い出。
3時間超えなのでVHSは上下巻に分かれてた。
「スタンド・バイ・ミー」に代表されるように、キングは少年の冒険ものを書かせたら上手い。
そのワクワク感とホラー要素が相まって前編はめちゃくちゃ面白かった。
その勢いで下巻の大人編に突入…
「あれ?つまんなくね?」
姉は途中離脱、弟と観終わってポカーン。
後編の失速ぶりが凄まじかった。
前置きが長くなったけど、結果としてこのリメイク版はかなり面白かった!
ちゃんと時代を経て正当に進化・パワーアップしてた!
小説版でも一番怖かったオープニングの弟のシーンが上手く再現出来てたし、ペニーワイズのヤバさもキッチリ表現出来てた!
それだけでも最高なんだけど、少年少女たちのキャラも配役もハマってる。
そして彼らが体験する恐怖演出も映像技術の進化もあって素晴らしかった!
特に笛吹き女が秀逸。
あれはヤバい。
ペニーワイズのデッドリースポーン的な牙だらけの口もたまらないけど、動きが気持ち悪さと不気味さと滑稽さを兼ね備えてて最高!
特に地下室で変な動きしながら迫ってくるシーンとか、スクリーンからばいーんて現れるシーンとか笑えるしw
世の中には「ピエロ恐怖症」の人がいるらしいけど、これ子供に見せたら絶対そうなるな…
ていうかこれホントにビル・スカルスガルドが演じてるのかな?
だとしたら物凄い演技ですよ!
この前編だけでも一つの映画として完結してるのも良かった。
もし後編がクソだったら「IT」は前編だけで完結したんだなって思うことに出来るしw
とりあえず後編はよ!!