遅刻したので冒頭１０分ほど見逃してしまった。ジョージ―が襲われて、タイトルが出る直前から観はじめた。
怖い音楽が掛かってピエロが迫ってくるパターンばかりで、驚きはするけど怖さは感じないと思う。ピエロが見せる幻術(その人がいちばん怖いと感じるものや井戸のある家で見せる人形の部屋とか)も怖いとも思うんだけど、不気味さや嫌な感じのほうが強い。
ラストの舞台は『ハリーポッター秘密の部屋』と似ていた。
いちばん怖かったのは不良の描写で、親の影響が原因で不良になったのは示されるけど、あそこまでひどいいじめに走る理由が全然わからないから、こっちのほうが怖かった。キング原作は『スタンド・バイ・ミー』しか観てないけど、こっちも不良が怖かった。
この映画に出てくる子供たちは、みんな親の圧力のもとにあって、それに立ち向かうのをピエロを倒すことに重ねて、彼らの成長を表現している。子供たちのませた描写もおもしろかった。行方不明者や死亡者数のくだりはジョジョ四部の元ネタなんだろうな。ジョジョや『ストレンジャー・シングス』に与えたキング作品の影響もなんとなく分かった。
ピエロはなんでもありすぎて、ここまで来ると何にも言えない。ピエロの正体はネットで知ったけど、個人的にはそこまでガッカリする設定じゃなかった。日本の昔話でも長寿になるうちに不思議な力を身につける話はあるし、その応用みたいな話なんだと思う。
