Kuri

LOGAN ローガンのKuriのレビュー・感想・評価

LOGAN ローガン(2017年製作の映画)
4.0
X-MEN はリブート後しか観ていない、前作は中国で観たので話がよく理解できていない、ウルヴァリンは全く観ていない、といったシリーズへの理解が大変に浅い状態で鑑賞したのですが、大変に満足しました。
これはアメコミ版"許されざる者"で"グラントリノ"で、つまりアメリカ映画ど真ん中の魂を継承する物語。

アヴァンタイトルからエグさ全開の格闘が始まりますが、それはスマートに闘う余裕は失われてしまった老齢のウルヴァリンをそのまま表していて、意味があるエグさ。
他のマーヴェル作品ともリアルなD.C. 作品とも異なる、現実ではないけど夢物語中でもない哀しい世界観とリアリティラインを作り上げています。

キャラクターに余り思い入れがない自分でもぐっときてしまったので、シリーズのファンであればいかほどかと。
一つの終わりと一つの始まりを重厚に描く、アメコミ映画の一つの到達点と思います。

今の映画館は、良い作品ばっかりです。
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