爆裂BOX

ヘルケバブ 悪魔の肉肉パーティーの爆裂BOXのレビュー・感想・評価

3.4
ある夜、応援要請を受けて人里離れた山奥の廃墟に向った5人の警官達。そこには肉塊の様なものが吊るされており、懐中電灯の光を頼りに恐る恐る奥へ進んでいくと…というストーリー。
トルコとアメリカ共同で製作されたスプラッターホラーです。
5人の悪徳警官が応援要請を受けて山奥の不気味な噂のある廃墟へ向かいますが、途中で事故を起こし車は川に水没。仕方なく徒歩で向かうも辿り着いた廃墟で地獄を味合わされることになるという内容です。
まず、始まって40分くらいは中々廃墟へ向かわず、主人公達である5人の悪徳警官たちがくだらない下ネタ話でだべる様子が描かれます。5人がダイナーで話す話本当にくだらないですし、飯持ってきた店員に因縁つけてボコって無銭飲食したりとかなりクズですね。
廃墟について探索に入ってからは血まみれで蠢く人間達に襲われていきますが、懐中電灯の明かりに照らされた廊下で不気味に蠢く血まみれの人間達はインパクトありましたね。
後半からは地下で拘束された彼らが目の前に現れた教祖によって腸引き摺り出されたりナイフで目を潰されたり、牛の頭蓋骨被った化け物?と共生セックスさせられたりしますが、R-18の割にはグロ描写はそこまででもなかったかな。こういうの見慣れすぎて感覚麻痺してるだけかもしれませんが。血まみれで呻き声上げながら蠢く信者たち?は汚らしさあって良かったですね。後、教祖もインパクトありました。特殊メイクかと思いましたけど素顔なんですね。
終盤にかけての展開は正直意味不明でしたね。冒頭の悪夢と言い、一応主人公っぽい若手警官が何かの鍵というか時期教祖の器を持っているっぽいですが。時折挟まれるチームのボスと彼の甥である若手警官の会話も何か意味あるようだけど分りませんでしたね。ボスは何か知ってるっぽかったけど。
オチは正直途中で読めましたね。ただ、どうしてループしていくようになったのかの理由はわかりませんが。あの場所に足を踏み入れた時点で助かる事はなかったという事か。
地面を蠢く大量のカエルの群れは中々気持ち悪かったです。後、応援要請を受けて辿り着いた巨大な建物で警官たちが惨劇に巻き込まれていくというストーリー展開がゲームの「サイコブレイク」に似ていて好みではありました。
タイトルについてる割にはケバブは全然重要な要素じゃないし(特にクローズアップされるわけでもなし)、話も意味不明な所ありますが、ルチオ・フルチを彷彿させる世界観の雰囲気は割と好みでした。