超どシンプル。
高校生の恋愛話。
だが、
何気ないカメラズーム、フィルムの質感、パン、ピント、差し込まれるカット、全てが凛としててテンポ感が統一されている。
日本は昨今、商業主義で消費するだけの恋愛映画が乱発されているが、この映画ぐらいの質感を出せている映画はどのくらいあるのだろうか？
それでも昨今の日本映画は4〜5年前よりマシになってきたとは思うし、確かに奇抜で最新鋭な映像技術を評価出来なくもない。
そして中身が無さすぎる内容は現代のsns至上主義で外れる事を好まない若者にターゲットを合わせてるとも取れるだろう。
そして、そういう映画が乱立する理由には出資元であるスポンサーが映画の内容に口を出してくる悪しき循環が存在しているからだと聞いたことがある。
スポンサーのイメージだけを優先することで出来るだけマイナスなイメージを払拭する。
ネガティヴなカット、描写、そして俳優の選出とセリフや衣装に至るまで！ナンテコッタイ！！
そしてそれで映画業界は儲けを出して回っているのだ！！
だがどうだ？？
この映画はネガティヴなカットなど一切なし。
ネガティヴでキツイセリフもなし！
俳優は本当にその辺にいそうな、高校生にいそうな、決してモデル体型ではなく、どことなく魅力的な女優と男優。
ド派手なCGなど一切なしのそのチョーシンプルな中に物凄い空気感を演出したこの内容を今の若い子はどう捉えるのか？？
しかし！
「おもしろいか？」
と問われれば
面白くは、、、
ない。。
そこが残念。。
