マーティT800IMAX

ハクソー・リッジのマーティT800IMAXのレビュー・感想・評価

ハクソー・リッジ(2016年製作の映画)
4.0
す、凄すぎた(>人<;)💦

映し出されるのはまさに、
この世の地獄‼️

戦争反対?世界平和?
どんな言葉よりも、今作を観るだけで誰も戦争なんて馬鹿な事は、しようとは思わなくなるんじゃないでしょうか。


火炎放射器で火だるまの兵士、吹き飛ぶ身体、ちぎれる手足、飛び出る内蔵(>人<;)
そして、死体に群がるネズミ。

地獄とはこのような世界を言うのでしょうか。
目を覆いたくなる、凄まじい残虐性とグロ描写です‼️

メル・ギブソン監督の復帰作。

噂には聞いていましたが、
『プライベート・ライアン』以来の衝撃的な戦争シーンという、謳い文句は伊達じゃなかったです💦


恐ろし過ぎました(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾


そこまで振り切った描写によって、逆に後述する主人公の〝1人でも多くの負傷兵を助ける〟という行動が際立つように考えられていたのかなと感じました!



さて、ネタバレ表記の前にこれだけは声を大にして言いたいです‼️‼️


今作品の舞台はズバリ、沖縄です‼️
描かれる敵は日本兵‼️
ハクソー・リッジとは、アメリカ側の通称で、沖縄県浦添市の前田高地の事です‼️

高さ150mの絶壁!
浦添城跡の南東にある、西海岸側の崖の事です!

この事について、予告編、ポスター、宣伝文句に一切触れていない!
沖縄の、おの字も出てこない!


シンプルになんで??💦


公式には沖縄の方や、浦添の方に配慮したと言っているけど不自然なほど、伏せたやり方には違和感がありました。

確かに沖縄戦を前面に言わなくてもいいとは思いますけど、なぜここまで伏せたのかは疑問に思います(>人<;)





※以下ネタバレ※



舞台は、太平洋戦争中の沖縄。
衛生兵として活躍した、デズモンド・ドスという実在の人物にフォーカスを当てた実話を元にした今作。

デズモンドは敬虔(けいけん)なクリスチャンであり、幼少期からある信念を持ちます。


〝人の命を奪うこと以上に重い罪はない〟


この信念がありながら、軍に志願して入隊するのです。

戦争とは人を殺す事。
それはわかっているけど、デズモンドは〝救う事〟を自分の使命とし、訓練中でも銃に触れることすら拒否します。

軍法会議にかけられても、自分の結婚式に出られなくても、仲間に臆病者と言われボコボコにされても。

ここまで、自分の信念を貫くことが出来るのは信じられないし、凄いことだと思います(>人<;)


地獄のような戦場の中、デズモンドは
1人、また1人と負傷兵を救っていきます。

自分は丸腰で、ナイフの1本も持たずに💦

頭を少し上げただけでも、狙い撃ちされる死と隣り合わせの状況で、仲間を救う事だけに徹するんです!

なぜ、そこまで出来るのか正直理解しがたいんですけど、デズモンドには強い信念の元、当然の事として行動します。
なんと、敵である日本兵も助けます💦


調べたら、当時の浦添村の住民の44.6%が死亡している事実があるそうです。
この辺りの描写が全くなく、少々アメリカの美談として描いてる気もしたけど、戦争の恐ろしさは十分すぎるほど伝わったので、良い作品であったのかなと思いました。


ほんまに、戦闘シーンが恐ろし過ぎました💦
止まない銃弾に、早く終わってくれって何度も思いました(>人<;)!

闇から迫ってくる、日本兵がめちゃくちゃ恐ろしかったです!
日本兵が話す日本語を聞いて、「ああ、自分もこっち側の人間だった」って事に気付かされます
(>人<;)

描く側の視点が違えば、180度違う。
日本人の衛生兵を描いた作品なら、全く逆の映画になりますもんね。

どちらが正義と悪でもないですね、
どちらも正義なんです。



ラストは、
デズモンド・ドスご本人の映像が出ます。
実際に75人を救ったそうです。
良心的兵役拒否者として、はじめて名誉勲章が与えられます。

『アメリカン・スナイパー』のように、〝殺した数〟で表彰される事が多い中、〝救った数〟で表彰される事はないと思いますので、改めてデズモンドが異例で奇跡的な事なんだと思いました!


史実と違う描写は多いとは思いますけど、
戦争作品としてはとても良かったと思います(^^)

日本兵は、崖のネットを切ればよくない?っていうツッコミは抑えときますw

グロ描写満載なので、観る人は選ぶと思いますけど、おススメです(*´∇`*)