Airi

ハクソー・リッジのAiriのレビュー・感想・評価

ハクソー・リッジ(2016年製作の映画)
2.0
沖縄戦を描いた映画を観るのは初めてでした。
沖縄戦は日本の戦力約11万6000人に対し、アメリカは約54万8000人。
この数字からして、日本が圧倒的に不利なことは見て取れます。
それでも日本軍は約3ヶ月にわたって戦闘を続け、民間にも多数の死者を出しました。

まずこれが実話であるということに驚きました。
私が無宗教なことも関係してると思いますが戦時下で人を殺すことが当たり前の時代で、あれだけの嫌がらせを受け、それでも頑なに自分の信念を曲げない主人公にあまり感情移入できず…。
まあ結果として彼が偉大な功績を生んだので素晴らしいと思うのですが…モヤモヤ。
それでも宗教人種関係なく人を救える彼はかっこいいです。それもあの状況下で。

アメリカ側から描く日本兵が怖すぎる。
そしてヘルメットも着用せず(というかできず?終戦目前だから軍需品もなかったのかなあという考察です)
槍一つでアメリカ軍に立ち向かう日本兵の狂気感…お国のために感…本当に恐ろしい時代だったのだなあと。
(レイルウェイみたときにも思いましたが)
そこら中に転がる兵士の死体をみて、
彼らにも家族がいて、恋人がいて…と考えると何のためにここまできたのか虚しくなりました。
切腹のシーンは言葉こそありませんでしたが鳥肌モノでした。日本人すげえよ…。

物語の構成もわかりやすく2時間あっという間でした。
が、しかし1917やプライベートライアンには勝らず…!!
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