shibamike

新・団地妻 売春グループ13号館のshibamikeのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

渋谷シネマヴェーラの西村昭五郎特集にて本作を鑑賞。
劇場内へ入ると、一部のシートにリボンが取り付けられてあった。
「なんやコレ・・・?」と訝しがりながら席につく自分。
「あ!」と咄嗟に思い出したのが、「1/29~2/2女性専用席あり」の注意書き。
「ここ女性専用席ゾーンや!アカン!わて、おっさんや!」
と、リボンのついていない野郎シートゾーンへ即座に尻を移す。
あまりにも即座に尻を移動したため、尻のほっぺは焦げ付き、切れ痔を再発した。
おめこシーンに発情した男共のテントを張った股間、荒い鼻息、痴漢、セクハラ、自慰、どんな危険が女性に襲い掛かるかわからない。
まったくもってシネマヴェーラ渋谷の措置は賢明である。
私も声高々に叫ぼう!「#MeToo!」

勉強のためにドイツ語をシャドーイングする女性の声。
「お、知的な女性かいな、ええやんけ。どんなスケやろ?」
現れたのは、フェロモンを過剰に出す不自然な人妻。
ピンクのニットもエロい、白い靴下もエロい、ぼってりした唇もエロい。
「こんなヤツおらんやろ~」
と自分の中の大木こだまがチッチキチー。
しかし、スクリーン一杯に自慰に耽る女性というのはいいもんですな~。

旦那さんは一流商社マンのエリートのようであったが、そんなエリートでも団地住まいだったのだろうか?
だとしたら、団地住人のバラエティー豊富さ凄くね?

義弟と奥さんが過ちを犯してしまうのだが、初めておめこするシーンも微笑ましい。
白いブリーフが奥さんに襲い掛かる。
「ダメよ!マサヤさん!ダメよ!ダメよ!」
と強張った拒否が次第に、
「あぁ、ああ・・・」
と甘い吐息に。
白黒反転する演出も未来感出てて良し!

賭け麻雀するわ、金はせびるわ、下半身だらしないわ、喧嘩で刃物使うわ、ビビると逃げるわ、と良いところが砂つぶほどもない義弟君。なんと車持ちである。生意気だよ!下宿先の壁に貼ってあるポルノポスターはスケベ感よりもオシャレ感が出ていた。

スクリーン一杯に男と女がアンアンくんずほぐれつ絡み合っている様を何度も観ていると、以前フジTVの「ワイドナショー」にてコメンテーターの武田鉄也が言っていたことが頭をよぎった。
武田「(学校のエロ教育に関して)知識は教えるのに、実技がない!」
昨今の男性教諭が女子生徒に手を出しているという卑劣な事件もひょっとしたらエロの実技指導だった、という可能性も微レ存であるが、それはさておき、わたくし、当時の人たちはロマンポルノやスケベ映画で実技の部分を知らず知らずの内に勉強していたのではないだろうかと思った。
「そんなん言うたら、最近やってアダルトビデオが溢れかえってるやんけ」と思う人もいるかもしれないが、最近のアダルトビデオに男女の心の触れ合いがあるであろうか?というか、そもそも早送りして見るから映画みたいにしっかり見ないんだよ!と自分は思う。が、ここまで書いて気付いたが、結構無理矢理のおめこが多い気もするのでやっぱり違う気がしてきた。

義弟君に待ち合わせをすっぽかされる奥さん。19:00待ち合わせで1時間か2時間、喫茶店で待ちぼうけ。携帯電話のない当時、人々は待つより他手段がなく辛かったろうなぁ、と思わせるシーンであった。自分なら帰る。

丹古母鬼馬二が奥さんを手籠めにするが、もみあげを異常に伸ばしているのが姫毛のように見えてしまい、気が散る。泡まみれでファックするシーンでは泡まみれの牛蛙に見え、また気が散る。ただ、この丹古母さん、奥さんの肉体を連日貪るのであるが、その絶倫ぶりにはちょっと羨ましさを覚え、年々先細っていく自分の股間をじっと見つめる。

いつの間にやら、売春グループの一員になってしまった奥さん。ホテルの部屋を下から上へ。ノーマルなオッサンもいれば、縄プレイなどのアブノーマルじじいも。とぼとぼ次の部屋へと階段を上がる奥さんを見て、自分はブルース・リーの「死亡遊戯」を思い出した。アァタァッ!

「売春してる女はうようよいるんだぜ。」と町中の女性、あの人もこの人もみんな売春している!のような錯覚に。最近、女子大生なんかも案外あっさり風俗なんかで働くというのを週刊誌やウシジマくんで読んだりもする(根拠が弱い)。この作品でははるか先の日本を見据えた社会派の性格も帯びていたのかもしれない(適当)。

死体隠蔽のときに流れるBGMが神々しい感じのクラシックで、なんか自分は落ち着かなかった。意図があるのだろうけど。

みんな一緒に!せーの!「#MeToo!」
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