緑色のモナカ

鋼の錬金術師の緑色のモナカのレビュー・感想・評価

鋼の錬金術師(2017年製作の映画)
2.5
うーん、悪くはないのですが、やはり原作を読んでいるとツッコミ処は多々ありますね。ファンタジーマンガの実写化は、日本が舞台の学園マンガを実写化するより何倍も難しいとは思うのですが…。完全な駄作と切り捨てるには惜しい作品ながら、主人公のエドを筆頭に主要キャストの一部にどうしてもコスプレ感が出てしまっており、違和感ありありです。日本人キャストなのは承知していたので、致し方ない部分ですが(^^;)ただし、CGのアルやホムンクルス勢の完成度(特にラスト)は役者さんの演技を含めて素晴らしかったです。

そして、世界観はイタリアでロケを行っただけあり、かなり高いレベルで再現されていました。雄大な草原を鉄道が走っていくシーンは素直に良かったです。しかし、錬金術の演出は正直微妙ですね。VFX自体に迫力はあったのですが、エドにしてもアルにしても土壁頼みで、等価交換を上手く使った戦略が無かったのは残念でした。大佐も火炎放射一辺倒ですし。

また、ストーリーは序盤のエピソードを中心に、無難にまとめてあると感じました。終盤の展開はB級チックではありますが、キリのいいところで終わらせるためには仕方ないのかもしれません。エンドロール後にホラー映画よろしく追加エピソードがありますけれど、続編があっても観には行かない可能性大ですね。
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