先天性の網膜症で視力を95%失った主人公サリーが一流ホテルで奮闘するお話。実話をベースに製作されているそうです。サリー視点のぼやけた映像を使うことで、目の見えない恐ろしさを疑似体験出来るのがいいですね。題材が題材だけにヒヤヒヤするシーンも多かったですが、周囲の人々の厳しさ&温かさと、主人公の前向きな行動力に感動しました。
友人のマックスのいい奴っぷりもさることながら、とにかくサリーの努力量に乾杯です。周囲の助けはあれど、徹底したリサーチで掃除や接客をこなす様は爽快でした。
中盤~後半の展開は観ていて心が痛みましたが、納得の行くいいラストに繋げてくれたので満足です。様々な教訓と元気の出るメッセージが詰まった良作品でした。