真田ピロシキ

チア☆ダン 女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話の真田ピロシキのレビュー・感想・評価

2.8
長い副題がダセえ。ゆるキャンロスでゆるキャン出演者から福原遥と柳ゆり菜が出ているので見た。そういう目的だと両者ともそこそこ目立つ役ではあるものの映さなくても大して差し支えのない脇役なので期待外れでしょうか。それがなくてもバトン同好会をチア部に昇格させて全米制覇を目指すという無謀としか思えない挑戦をする顧問(天海祐希)の想いが一応終盤に説明されていたとは言え独り善がりに思えて冷めた目で見てた。部員にしてもチアやるために集められた精鋭集団でもないのが一致団結して全米制覇を目指すなら部員にモチベーションを抱かせなくては続ける事すら無理そうなのに、顧問は主に見えない所で頑張ってるし。いや想いは共有できるように見せようよ。先にいた同好会時代からの先輩が反発して一斉に辞めた時点でこの顧問が部員とコミュニケーションを取れてないのが明らか。低レベルさに呆れ果てて柳ゆり菜がバレエに戻ったのは結局のところチアの楽しさを部員に提供できてなかったんじゃないかな。彼女はこの物語に置いて悪者扱いだが、才能ある人がレベルが低い上に面白くもないものを続けようとは思わないでしょう。しかも恋愛禁止て劇中でAKBが流れてたから?3年目からは部長の中条あやみが容赦なくダメ出しするスパルタになってくし、この子達やってて楽しいの?と思った。実話を基にしてるが脚色はかなり極端にしてるんだろうな。

肝心のダンスは何とほぼカット。最後までそうするんじゃないかと思っていたが流石に全米大会は映しきっていてそこは盛り上がる。これを全国大会の時などにもやってれば最初が無様な失敗だっただけに成長を描けたと思うのに残念。太った子も入れて多様性を踏まえてたのは良い事だと思うし、福井弁で喋り福井地獄ではなく福井の誇りを描いてた事も地方映画として好印象を抱けるのだけれど全体的にはノレず。続編の(?)ドラマ版にもゆるキャンから二人出ているのでそれもいずれ見てみます。