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『グレートウォール』に投稿された感想・評価

部屋を整理していたら出てきたVHSソフトでの鑑賞。
ピーター・ワンという監督による、1986年作の米中合作映画で、おそらく20~30年ぶりの鑑賞。内容はほとんど忘れていた。

2016年製作のアクション映画である『グレート・ウォール(英題 The Great Wall)』とは別の作品。本作はDVD化されておらず配信もないので、おそらく日本国内で(字幕付きで)見られるのは、このVHSソフトのみだと思う。

VHSなのでDVDや配信と比べると当然画質は良くないのだが、見ているうちに目が慣れてきて、画質についてはそれほど気にならなくなった。

作品の大枠は、渡米して30年になる中国系米国人男性が、北京の妹の家に、家族で里帰り旅行をする話。タイトルの「グレート・ウォール(英題は『A Great Wall』と冠詞は「A」が付く)」は、万里の長城のことではなく、抽象的な「壁」のことだろう。

「壁」とは書いたが、シリアスな文化衝突の話ではなく、ユーモラスにカルチャーギャップやジェネレーションギャップを描いている。

主要な登場人物は、「米国家族」の側は、米国のコンピュータ会社で技術者として働く40代男性のレオ、その妻(グレース)、20代前半と思われる息子(ポール)。3人とも見た目は純アジア系。「中国家族」側は、夫のチャオ、その妻(レオの妹で、クレジットは「チャオ夫人」)、大学受験を控えた娘のリリ。それと、リリのボーイフレンドであるリュウ。

レオはピーター・ワン監督自身が演じている。また、リリを演じているのはリー・チンチンという女性俳優。僕がVHSソフトを(たぶん20~30年前に)購入したのは、作品自体が良かったことも勿論だが、リー・チンチンを気に入ったことも理由だった記憶がある。

「2家族+1人」の物語だが、必ずしも主役は一人に限定されず、構造としては群像劇。強いて言えば、前半は「親世代(主にレオ)」中心、後半は「子世代(主にリリ)」を中心に物語が語られる。

目を見張るようなショットやモンタージュがあるわけではないのだが、全体的に丁寧なカット割りで、編集も巧みなため心地よく見ていられる。序盤の中国側と米国側のカットバックの見せ方などもテンポが良く、物語世界にスムースに入り込むことが出来た。

ところどころの「カルチャーギャップ」の描写が丁寧で、米国文化に驚く中国家族、中国文化に驚く米国家族の様子が、(多少説明的ではあるが)スムースな切り返し等で描かれ、くすりと笑わせてくれる。

主要人物のうちで、英語と中国語の二言語を喋れるのは米国男性のレオのみ。中国側の娘のリリは、英語を勉強してはいるものの片言レベル。そこで描かれるノンバーバルなコミュニケーションも面白かった。

細かなところだが、序盤、レオが米国の会社で勤務中にコーヒーをこぼすシーンがあるのだが、その瞬間に小声で発声されるのが「アイヤー!」という中国語だったのも面白かった。生粋の米国人なら「Oh My God!」と口に出すところなのだろう。

1980年代中盤の米中関係や、お互いの国への意識(対抗意識や序列意識)について、僕自身の記憶も曖昧なのだが、米国側には優越感、中国側には劣等感が色濃かった時代だっただろうか。

ただ本作は、そうした「国家意識」について深く立ち入ることはせず、血縁のある二家族の、親しみがベースの交流が描かれる。とはいえ、もちろん、リリの米国文化への憧れとそれに顔をしかめる親世代や、卓球の試合の場面での観客らのナショナリズム的反応などは描かれはする(この辺りの描き方の濃淡は、おそらく計算の上で抑え気味だったのだろうと思う)。

劇中では、当時の中国の音楽と、西洋的なポピュラーミュージックもそれぞれに流される。この音楽の使い方も、2つの文化の差異を際立たせる面白い効果を生んでいた。劇伴自体もそうなのだが、中国の伝統音楽の演奏会の鑑賞場面やラジカセから流れる中国歌謡らしき流行歌、ポールが「ジョニー・ビー・グッド」をギターで弾き語るシーンなどもあった。

音楽の話で言うと、主要な登場人物たちが西洋風のダンスホールらしきところに行くシーンがあるのだが、そこではバンド編成で米国のオールディーズが演奏され、米国風のドレスでミュージカルスターのように踊るリリや、8ビートにあわせて太極拳を踊るチャオなども描かれ、楽しいシークエンスだった。

エンディングは、米国に戻ったレオ家族と、中国で受験を終えたリリやリュウを描いて幕を閉じる。大きな展開のある物語ではないが(強いて言えば映像的には卓球大会がクライマックスとも言えるが、プロット上でそこまで重要ではない)、自然に穏やかな気分で見終えることのできる良質な作品だったと思う。

DVDの発売は難しいだろうが、いつか配信で(VHSよりはきれいな画面で)また見られることを願う。

*Youtubeにオリジナルトレーラー(日本語字幕なし)が上がっていた。
https://www.youtube.com/watch?v=WjightlImQo

*検索したら以下の資料があったので参考までURLを。以下のPDFがダウンロードできた。長文だが粗筋やその文化的背景なども丁寧に記載されていた。
「米中合作映画『グレート・ウォール』再考」
https://meigaku.repo.nii.ac.jp/records/3800
AR
3.8
夏の陽光だとか埃っぽさだとか、街の匂いや人々の体温を感じる映像にグッときた。内容の問い掛けも現代に通じるというか、86年でこれはシュッとしてんなあ、と思った。普通にオススメできる映画。
本当はCASTのリー・チンチンって名前が面白いって理由だけで買いました。
30年ぶりに北京へ里帰りした中国人一家。サンフランシスコとのカルチャーギャップに驚く。そして息子の恋。相手の娘は、北京大学に進むか、アメリカ留学か、娘の進路に悩む親。
渋谷ジョイシネマにて