完璧な色メガネ

アリータ:バトル・エンジェルの完璧な色メガネのレビュー・感想・評価

3.9
肌や髪、仕草は真似できても眼を見れば全て分かる。人間では無いのだと。


天空と地上に分断された社会。
地下まで伸びる地上の労働者街でロボット医師として働くイドは、ゴミ捨て場で少女の頭部を拾う。
しかも、頭部の中の脳みそは生きていて...


まず、悩んだら見て損はない映画です。

CGが見事に画面の中に溶け込み、凄いなぁって思いました。他では真似出来ないクオリティです。

1番のポイントはアリータの眼。
肌や髪、体の仕草は真似出来ても、やっぱり眼の描写を見るとロボットなんだと思い出す。
人間とは違うが、人間でもあるという微妙な距離感が見て分かる形で用意されているから、主軸となるストーリー(人間とロボット)もスッと入ってくる。

CGの良さが物語に繋がり、物語もCGの美しさを語ってくれる。
映画として非常に完成度が高いと思います。

でも、最後のオチがいただけない。
次回作をイメージしているのだろうが、残り1%を次回作への伏線に使った結果、99%の中に100%をねじ込もうとして歪んでしまい、99%→100%の繋ぎ方も雑になった印象。そこでそんなことする?みたいに思ってしまいました。

それがなければ⭐️4以上確定。
完璧な色メガネ

完璧な色メガネ