真田ピロシキ

アリータ:バトル・エンジェルの真田ピロシキのレビュー・感想・評価

1.7
キモい。実写攻殻はコレジャナイ映画でしたがアニメの実写化としては正しい判断を下していたのだった。日本産美少女バトル漫画の文法をそのまま実写化されても表現の許容ラインには隔たりがあるのでクドクドと強敵とのタイマン描写をされてもいいから早く進めろと思うばかり。致命的なのは主人公アリータが1人だけアニメ的なデッカいギョロ目でコイツがアップになる度にうえっ…となってた。CGアニメ作れば良いだろ…やっとこさアニメやゲームにおけるステレオタイプ美少女崇拝にメスが入り始めたのに実写でこんなことやるの退化でしかない。少女じゃないと言わせるならアリータにはもっと大人びた顔をさせるべきだったでしょう。オタクには「ゴリラ」「ババア」と蔑まれたかもしれないがロリコンどもの戯言などどうでもいい。レディプレイヤー1と同じでオタクの内輪ノリを苦々しく聞かされているような2時間でした。大家が率先してこんな事やるならますますハリウッド映画が嫌いになる。キャメロンは永遠に賞味期限の切れたアバターを作ってターミネーター新作の悪口を言い続けてください。

原作漫画は電子版を持ってるので再現としてはかなり忠実なのが分かりますが詰め込もうとしてとっ散らかってる。あからさまに続編を頼りにしているのもハリウッドの悪しき慣習で気に喰わない。せっかくのロバート・ロドリゲス起用もこんなCG盛りの平凡な映画では響かず。でも未来エクストリームスポーツのとこだけは日本バトル漫画ではないハリウッドアクション映画の味わいがあって楽しめました。そういやレディプレイヤー1もレースだけは面白かったんだった。それと正義や誇りでは動かなかったのに、見ず知らずの野良犬でも殺されたらブチ切れて加勢した愛犬家ハンターのオッサン。彼は面白い。最優秀キャラクター。

本作を見たのはそろそろ映画館のポイントが切れそうで窓口で「一番近い時間の映画は何ですか」と尋ねて返ってきたのがこれだったから。そんないい加減な気持ちだったので期待もしておらず凡作でも好評価してるはずだったんですけどねーここまでではちょっと。埼玉の映画観れば良かった。