まめた

メリー・ポピンズ リターンズのまめたのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

大人になると想像力がなくなって子供の頃の純真さがなくなるとよくいうが純真さを無くさざるをえないのだろう。大人になり働きはじめると現実的になってお金を稼がないと生活できない。お金の心配をしなくてもいい、どうしょうもないことが起こらない世界があれば純真さは無くならないと思う。そんなこと無理なことだろう。想像力を働かせる、本質を見抜く、物の見方をかえて暗闇に光を灯すなどメッセージを加えながら魔法の体験できた。メリーポピンズは子供のころの気持ちを思い出す夢のある話だと思う。

舞台をリスペクトしている作品。踊りや音楽シーンは極力派手なCGに頼らず人力で見せているところが良かった。歌より芝居メインなところも良い。

脇の俳優が個性的で豪華。主人公のメリーポピンズ役のエミリー・ブラントはとても上手い俳優で好きだがメリーポピンズに関してはハマり役とまではいかない。3人の子供もそれぞれのキャラクターに個性がなかったな。メインキャラクターよりも点灯人のジャックやお父さん、銀行頭取、メリーポピンズのいとこ等の脇の方がよかったと思う。

メリーポピンズが別れを言わず去っていってしまうところがいつのまにか子供の心を忘れてしまうことを表現していて終わり方が寂しいけどとてもよかったと思う。シンプルにキレイなイギリスらしい知的なミュージカル。
まめた

まめた