シンプルに、すごく、面白かった。
観てよかった。
観る前の人は、
ネタバレ絶対避けろ!!!
ネタバレ
認知症の不安定さが、ハラハラさせる効果とともに、頑張れと応援したくなる気持ちにさせる。認知症の追体験をしながら、不自由で不安な旅を一緒にする感覚。
途中、子供に手紙の中のNAZIをナジと読ませて記憶の風化を恐れる気分にさせたり、警官を撃ち抜く腕が実は確かである伏線を疑問に思わせたり、ホモセクシュアルに対する弾圧を何気に告発したり、爆撃の音や警報の音が大きくなってくるシーン、一つ一つのエピソードが上手くできてる。
ラストの衝撃とその結果に思わず声をあげた。
" I remember. "という言葉、思い出した、という過去形ではなく、覚えている、という現在形の意味にそこに込める想いを深くした。
そして、手紙を書いた人物の涙に添うことができた。
復讐=殺しだとは思わないが(生きていた方がその後辛い人生を歩むと思うから)、ああなる結果は自然だった。