らんらん

あの手この手のらんらんのレビュー・感想・評価

あの手この手(1952年製作の映画)
3.5
市川崑が監督を務めるホームコメディ、モノクロ作品、意外にも大映作品

【あらすじ】
共働きの森雅之&水戸光子夫妻は奥さんの方が主導権を握っている
そんな夫婦のもとに姪(奥さんの姉の娘)であるアコちゃん(久我美子)が転がり込んできます
幼い頃に母を亡くし祖母に甘やかされて育ったらしくわがままでトラブルメーカー
とにかく退屈していて刺激を求めて周囲を掻き回します、そんなアコちゃんに振り回される人々を描くホームコメディ

【感想】
シンプルに説明すると
主導権を握る鬼嫁を一喝してギャフンとさせ、主導権を取り戻すまでっていうお話かなと

とは言ってもそこまで尻に敷かれているって感じでもなく、旦那さん(森雅之)が優しすぎる&ちょっと頼りない、奥さんが有能、しっかりしすぎる、からそうなってるみたいな、あとは結婚10年っていう倦怠期みたいなのも

そんな平和な刺激のない生活を送る夫婦にちょっかいをかけるのがアコちゃん
あの手この手を使うんだけどなかなか期待した展開にはならない
それでもそのおかげか最後は旦那さんが威厳を少し取り戻すってところで終わり

久我美子のイメージからすると珍しい役だと思う、どうしてこうなった?ってくらいトラブルメーカーの虚言癖
醤油3合一気飲みって、、、死ぬよあんた
個人的には「女囚と共に」の次くらいに意外な役をしてたと思う

あとは水戸光子、望月優子もインパクトありました
2人ともキャリアウーマンで似たような感じなんだけど、望月優子の凄まじさに比べれば水戸光子はかなりマシと思っちゃう

最後に、、、一番驚いたかもな台詞に「世界人口25億」
当時だとそんなもんだったのかと、その後も現在まで物凄い勢いで増えてるんですねー
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