85点。何度もリメイクされてる話自体はよくある話。オチも読めるしベタ。だが、そこにホンモノを起用することでとても強い映画になっていた。監督を兼任したブラッドリー・クーパーも最高の演技だったが、レディ・ガガの芝居&楽曲たち&歌唱の圧倒的なパワー!
B・クーパー自身がアル中で療養してた経験があったり、ヒロインにも、レディ・ガガの自身の体験を織り込んだような脚本にしてあるので、どちらも役が実像と重なり、映画+ドキュメントを観たような印象。ガガが実際に作曲している楽曲を作中で披露する瞬間など、鳥肌がたつ。
かなり荒いカメラワークなど人物に寄り添う撮り方、画作りに懲りすぎず、まずは芝居の切り取り方ありきのような演出は、さすがイーストウッドが弟子扱いしてるだけあり確かな手腕を感じた。セリフも妙なリアリティがあって、話が単調なのに興味深く観れたのも演出のなせる技だと思う。