スプリングス

キャベツ畑の妖精のスプリングスのレビュー・感想・評価

キャベツ畑の妖精(1900年製作の映画)
3.8
〈/赤ちゃんの作り方/〉

【Introduction】
少女『ねーお母さん...』
お母さん『なぁに、どうしたの?』
少女『赤ちゃんって、どこからくるの?』
お母さん『あら、、それは...もう少しあなたが大人になったら...』
少女『今聞きたいの...それに私、もう子供じゃないつもりだよ?』
お母さん『......そうねぇ、、、もうあなたには教えておいてもいい頃なのかも。分かったわ、、よく聞いてね』
少女『うん』
お母さん『赤ちゃんはね...』
少女『うん』
お母さん『お母さんがね...』
少女『うん』
お母さん『...キャベツ畑で収穫してくるの』
少女『うん?』
お母さん『結構骨の折れる作業なのよ?収穫って。キャベツの葉をかき分けて、出来るだけ赤ちゃんを傷つけないよう細心の注意を払いながら土に埋まってる赤ちゃんを掘り返して、泣かせないように気配を殺して、そんな繊細な作業なのよ?収穫』
少女『ちょちょちょちょ、待って待って待って、、え、何?赤ちゃんって野菜なの?植物なの?んで何故にキャベツ?』
お母さん『受け入れられないのも無理ないわ。私も昔はそうだったもの。でも、いい?これは紛れも無い真実なの。...ちなみに赤ちゃんは人間よ?当たり前でしょ?』
少女『いやぁー、こんなに受け入れ難い告白は初めてだーうわー。...じゃあさ、私もどっかの畑から産まれたってわけ?』
お母さん『うん、隣の山田さん家の畑』
少女『マジ?!』
お母さん『ここらへんの子供達はみんな山田産地よ』
少女『はえ〜マジかぁ〜、山田スゲェ〜』
お母さん『山田さんの畑は土の手入れが行き届いてるから丈夫な子が多いのよ。お隣さんになれてラッキーだったわ』
少女『...ん?...でもさあお母さん。それじゃあ妊婦さんは?あのお腹はなんで膨らむの?』
お母さん『あれは前兆よ。もうすぐ赤ちゃんの収穫時期ですよっていうね。それをキッカケとして赤ちゃん狩りが幕を開けるの』
少女『なるほどなぁー、天変地異の前触れで雹が降るみたいなかんじかー』
お母さん『あの、、生命の誕生と天変地異とを一緒くたにしないであげて...』

【Review】
授業で観ました。
映画史上初の女性監督“アリス・ギィ”さんの作品。
赤ちゃんをキャベツ畑の地面にどんどん並べていく、、。
今じゃ出来ねぇよなこんなこと。。

【Digression】
少女『友達はコウノトリが運んでくるって言ってたけど?』
お母さん『コウノトリってもう絶滅寸前なんだよ?で、今頑張って繁殖させようと努力してるんだよ?そんなコウノトリに鞭打って人類増やす?そんな人類、私が絶滅させてやるわ!!』
少女『熱いなぁー(棒)』