予告の時点で涙が出たので期待してた作品。
予告負けしてないか心配だったけど…結果はいかに?!
正直に言えば、きれいにまとまりすぎてた感じは否めない。
いじめっ子との関係や、姉の友人との関係とか…そんな簡単に戻るかな?とか
皆良い人過ぎやしませんか?とか。
障害者に対するいじめの話で言えば、「聲の形」のほうが残酷でリアリティがあった気がする。
まぁあれだっていじめてた側といじめられてた側が恋愛関係になるわけないとか批判があったりしたけど…。
あと校長先生とか先生含め良い人ばかりというか、普段学校側のいじめ隠蔽のニュースばかり取り沙汰されるからか世の中そんなに甘くないだろ!とか思っちゃう。
モンペが出てきたのは逆に良かった。
でもこの映画の本質は、いじめどうこうという話ではないんだろうなと思う。
それは主人公がオギーだけでなく、色んな登場人物目線で語られることからも分かる。
そして度々出てくる格言。
「見た目は変えられない、見る方が変わらなければならない」
「人を労れ。みんな何かと戦ってる」
これに尽きるのかなと。
普段クレーム対応の仕事とかをしてると段々と心が荒んでくるし、ここ最近は人間不信や人間嫌いが加速してる気がする。
だからなるべく理不尽なクレー厶を受けても「コイツ何か嫌なことあったのかな」とか「普段の生活が荒んでるんだろうな」と哀れみを持って接するようにしてる。
それでもこちらのコンディション次第でそんな余裕が無くなる時もあるけど。
何事も一つの側面だけ見て判断しちゃいけない。
特に人間ってやつは多面性を持ってるものだし、どんなに嫌な奴でもその中には愛すべき面があるかもしれない。
そういう人間讃歌がテーマ。
もう一つ特筆すべきはジュリア・ロバーツ扮する母親の存在。
オギーやヴィアからすると、厳しい人なのかもしれないけど、例え嫌われたとしても子供の為と思えばそれを貫く。
オギーを学校に行かせるという決断だけでも、断腸の思いであったことは容易に想像がつく。
もうそれだけで泣くしかない。
お父さん役のオーウェン・ウィルソンは相変わらず飄々とした役が似合ってたなー。
あ、でも1番テンション上がったのはエンドロールが星の王子さまを意識したイラストだったことかな!
あの独特のタッチやっぱ大好き!
思ったよりはボロ泣き出来なかったけど、思ったより小泣きできるポイントは多かった。
そんな作品。
あと思ったよりスターウォーズw