フランスのヌーヴェル・ヴァーグと連動、もしくは先んじる形で'50'60年代に英国で巻き起こった怒れる若者たちらを描いたブリティッシュ・ニュー・ウェイヴ、あるいはフリー・シネマの代表作。
『ハリー・ポッター』に見られる英国の伝統的な全寮制男子のパブリック・スクールで厳格な校則を破って罰せられるうちに開校５００年記念祝典の日に銃を乱射して学校全体がパニックとなる…。題名にある…もしも、これが現実で起こったら…とカラー、モノクロ映像を併用の狂気と幻想を交えたような異色の学園ドラマ。
反乱のリーダー格となるマルコム・マクドウェルはデビュー作。この映画の存在感は抜きん出ており、数年後にスタンリー・キューブリックの『時計じかけのオレンジ』でさらに狂気を帯びた役柄を演じることになる。カンヌ映画祭パルム・ドール（当時はグランプリ)受賞作。双葉十三郎氏の #外国映画ハラハラドキドキぼくの500本 紹介作。
