ローズまりぃ

こどもつかいのローズまりぃのネタバレレビュー・内容・結末

こどもつかい(2017年製作の映画)
1.5

このレビューはネタバレを含みます

568本目。
2022 373
パケ写に騙されてホラーだと思ってルンルンしてたのに全然ホラーじゃなかった。このサイトにもちゃんとサスペンスって書いてあった…呪怨手がけた監督だって知ったから見たのもあってものすごく騙された感だけどちゃんと見てなかった自分が悪い。残念。


東京郊外の団地。母親の柴田絵理奈が泣きじゃくる小学生くらいの娘・瑠奈を叱る。「そんなにお父さんが好きだったら飛び降りていけばいいでしょ」と言って絵理奈は瑠奈をベランダに閉め出した。絵理奈の部屋は荒れており掃除もろくになされてない。当初瑠奈は泣きながら「開けて」と叫んでいたがしばらくすると声がやんだ。母・絵理奈がベランダの窓を開けると広くないベランダに瑠奈の姿はない。動転した絵理奈は廊下にいた女性たちに話しかけたり団地の女性たちに瑠奈のことを聞いたりした。しばらく周辺を探した後再び部屋に戻ると瑠奈はベランダのゴミを背に足を投げ出して座っていた。団地の主婦・睦美たちに「いるじゃない」と言われる。「どこに隠れていたの」と詰問する絵理奈に瑠奈は何か(後に判明トミーの小指)を渡してにこっと笑うと立って部屋を出ていった。肩を叩かれた絵理奈は背後に奇妙な黒マントの男・こどもつかいを見る。こどもつかいが笛を吹くと少年少女があちこちから出現してきて絵理奈は愕然とした。
原田尚美は保育士の若い女性。恋人の江崎駿也と同棲しており駿也にまだ告げていないが妊娠している。尚美が勤務する「あげは保育園」には自分の子をひいきにしてくれと訴える親が多くいた。その日も園児を連れてきた際に「今度の学芸会ではぜひうちの子をお姫様役にしろ」という母親の応対に尚美は追われる。このままだと女の子はぜんぶお姫様役にしないとならないよう。そんななか園児の笠原蓮くんがひとりで登園してきた。尚美が見つけて話しかける。蓮の右腕には大きな赤い痣が3つもあった。尚美が見つけて保健室で手当てをする。江崎駿也は若い新聞記者の男性で尚美の恋人。駿也は中年男性記者・上杉慎吾と共に東京郊外で起きている連続不審死について取材を重ねていた。ショッピングモールを取材した2人は呼び止めた女子高校生4人組からある都市伝説を耳にする。都市伝説の内容は「まず子どもがいなくなる。しばらくすると子どもは戻ってくるがそれはトミーの仕業だ。トミーが子どもを連れ去って戻した3日後にトミーの呪いでおかしくなった親が死んでしまう」という話だった。トミーとは死んだ子どもの魂を操るというもので不思議な話だと聞き入った駿也は上杉に「単なる都市伝説だから聞き流しておけ」と注意される。
女子高校生4人組の1人・友里は瑠奈の母・絵理奈が瑠奈失踪騒動を起こした直後から様子がおかしいと言っていた。駿也は友里に対してさらに細かな情報を聞き出す。瑠奈がいなくなった直後から母の絵理奈は瑠奈を怖がるようになったそう。さらに隣家から「ごめんなさい」と母が謝る声やドンドンと何かを叩く音も聞こえると友里は言い子どもの歌も聞こえるそう。駿也と友里はそのまま別れたがその夜友里は午前2時にドンドンという音や子どもたちの声を聞いて気になってベランダから隣の家を覗いた。ベランダには瑠奈が座って「♪とみーのしょうたいは♪」と歌っており友里のすぐ横に口にハサミが刺さった絵理奈の死体があった。友里と別れた駿也はショッピングモール内で風船配りをしていた元同級生・近藤創と会い話をする。近藤の父は質屋を営んでいるが近藤はショッピングモール内で雑貨店を出店していた。近藤は結婚しており4歳の勇希という息子もいる。近藤は駿也に恋人の尚美と結婚しないのかと聞いた。尚美は黙っているが駿也は尚美の妊娠に気付いていた。駿也は結婚したいと思っているのだが尚美の反応が気になると話す。会話の途中に幼女・希美を店先に見つけた近藤は驚いて硬直した。希美は小さく歌をくちずさんでいた。都市伝説を聞いたばかりということもあり好奇心も手伝って駿也は希美の歌を録音した。
保育園ではお迎えの時間になっても蓮の母がやってこず連絡もつかない。尚美は蓮の家まで送っていった。ドアチャイムを鳴らすと室内でかすかな物音がするが誰も出てこずドアノブを回しても開かなかった。尚美は蓮に「元気になるお守り」を渡し「ママが帰ってくるまで私がママになってあげる」と約束する。蓮を自分の家に連れ帰り駿也と共に楽しい時間を過ごした。3人で川の字になって眠る。蓮と共に眠った尚美は駿也の子ども時代の話を聞いた。駿也の家はごく平凡なものだったそう。尚美はそれを聞いて自分の幼少期を思い出した。尚美は母・千賀に虐待されていた。押し入れに閉じ込められ「あんたなんか産まなきゃよかった」と言われることもあり蓮と自分を重ねてしまう。
翌日。蓮を連れて保育園に行った尚美は同僚の中年女性・小松洋子に咎められる。保護者の承諾なしに自宅に泊めたことがあとで問題になったらどうするのかと洋子は危惧した。保育園で尚美を「ママ」と呼ぶ蓮の言葉を聞き園児たちが自分も言いたいと主張する。そんななか無人で揺れるブランコがあり蓮は赤い光の方へ行った。尚美はジャングルジムの上にぼさぼさの黒いマントを着た男を見るが次の瞬間には消えていた。その時保育園に刑事2人が訪問する。刑事たちは尚美に昨晩の蓮にまつわることを質問した。尚美は「夜の7時過ぎに蓮の家を訪問したがノックしても返事がなかった」と答える。刑事たちは蓮の母・笠原すみれが今日の昼に遺体で発見されたことを告げた。ドアノブで首を吊っており死亡推定時刻は前夜の午後7時だそう。遺書がなかったと聞いた尚美は自分が訪問した時に蓮の母がちょうどドアノブで首を吊っていたのだと考えて不気味な気持ちになっていた。駿也は瑠奈の母・絵理奈のところで取材をしている時に瑠奈が歌を口ずさむのを聞く。瑠奈に歌のことを聞くが「知らない」という答え。歌は昨日近藤の店にいた希美のものと同じだったので駿也は近藤に聞き込みをしようと考える。近藤は駿也に「万引き少女を見つけて警察に連絡しようかと考えたが話を聞いていようと思った。一瞬の間にいなくなったのだ」と答えた。その時近藤は試着室のカーテンが揺れるのを見たが誰もいない。背後に希美がおり気付くと近藤の周囲には少年少女がいるという幻影を近藤は見た。怪しい行動を取る近藤に対し駿也は「その子に何かしたのか」と質問するが近藤は否定する。動転してリュックを置いたまま近藤は去っていき駿也は近藤の行動を不可解に感じる。
近藤が帰宅すると息子・勇希の誕生日で勇希は父の帰りを待っていた。妻・深雪と勇希はケーキを机に乗せケーキのろうそくに火をつけて部屋のライトを消すがその間に近藤は泡を吹いて死ぬ。リュックを置いたまま去ったので気になって電話した駿也は近藤の死を知った。その日蓮は施設の職員に引き取られることになる。しかし蓮は拒み「ママになる約束」をした尚美の背後に隠れる。蓮の保護者がいなくなったために施設に引き渡さねばならず尚美は蓮に「ママじゃない」と否定した。それでも蓮がしがみついてくるのでつい尚美は「ママのわけないでしょ」と突き飛ばしてしまう。蓮は尚美を恨みがましく見ながら去っていった。駿也は近藤のバッグを探りビデオカメラを発見する。そこには近藤の悪事の一部始終が映っていた。希美が万引きをしたのは事実だったがそれを脅しの材料に使い近藤は希美にわいせつな行為を働いていたことを駿也は知る。そこへ尚美が帰宅すると蓮の母が死んだことと蓮のことを裏切ったことを話し泣いた。落胆する尚美は駿也がレコーダーを再生する歌を聞き一緒に口ずさむ。
「ステプライ ステプライ カンクローさん カンクローさん おいない おいない かみのごサーカス おいないよ あめじん とみーのしょうたいは ぼぉあんがー ぼぉあんがー」
尚美が歌うので駿也が歌詞を聞くが「分からない。分からないけれど知っている」という答えだった。尚美自身もなぜ自分が知っているのか分からず考える。その頃蓮のところにこどもつかいが訪れると「あのママも駄目みたいだね」と話しかけていた。「トミー かみのご サーカス」でネット検索した駿也はある記事を見つけた。『昭和32年7月20日三重新聞 伊勢浅木町で上之郷(かみのごう)サーカス全焼』その記事には火事で7人の子どもが死亡したと書かれている。駿也はこの事件が手がかりだと思い上之郷へ行こうと決め記事をプリントアウトする。駿也は尚美に蓮は歌をうたっていなかったかと聞いた。該当する人物の近藤がついさっき死んだと話す。尚美は部屋に突如として蓮がいることに気付き驚き同時に着信がある。電話は洋子からで施設へ向かう車内で蓮が後部座席から突然いなくなったというもの。尚美は事情を話し洋子に家へ来てもらう。蓮を洋子に託して尚美も伊勢へ向かうつもりで蓮はお守りを尚美に渡す。その時黒いマントの男がまた現れた。尚美は男の姿が自分と蓮にしか見えていないと気付く。伊勢へ向かう車中で駿也はある仮説を立てていた。「死んでいる大人は子どもになんらかの形で恨まれていた。その大人にトミーが呪いをかけた」大抵は虐待された子たちだが近藤のように親子関係ではない場合も呪いの対象になるよう。伊勢に着いた駿也はサーカスの経営者が上之郷忠造だと知った。忠造は他界しており息子の勝夫に話を聞く。勝夫ももう初老男性で録音した歌を聞かせると勝夫は「トミーの歌や」と答える。上之郷の家は代々この土地で病院を経営していたのだがその他の事業も成功した。そこで父・忠造は子どもの頃からの夢だったサーカスも手がける。駿也が録音した歌はサーカスの客寄せのために使っていた歌だった。すでに60年が経過しているため火災現場は更地になっている。当時の面影が残る場所としてサーカス団員が寝泊まりする宿舎をあげた。もともとは診療所の建物だったものを提供していた。そこへ行くと建物は廃墟同然ではびこったツタをはいで建物に入り駿也と尚美は見て回る。火事で7人の子たちが死んでいるという当時の新聞記事やサーカスの集合写真を見つけたので駿也は持ち帰った。部屋にあるサーカスの看板を取り除くとそこにベッドがありどうやらそこはトミーの部屋のよう。机の引き出しの奥を探ると封筒があり中にモノクロのトミーの写真があった。
トミーは外国人だった。「人形に命吹き込む腹話術師トミー」という書き込みもある。尚美はこれにそっくりなものを見るのだと駿也に訴えた。駿也は最初トミーだと思うが尚美は否定する。尚美が見ているのは人形のほう…腹話術の人形が人間化して現れるのだと言った。この人形を探そうと駿也が出ていくと廊下の奥にあった手押しタイプのキャスター付きオルガンが近づいてきた。駿也が横にあるハンドルを回すと「トミーの歌」が流れ始める。それと同時に尚美の前へ黒マントの男・こどもつかいが現れた。こどもつかいがマントを広げるとマントの内部から少年少女たちが出てくる。こどもつかいが笛を吹くと子どもたちは喜んで駆け回った。笛の音を聞きつけて駿也が戻ってくるが笛は聞こえても駿也に子どもの姿は見えない。尚美はこどもつかいに「お前いらないって」と言う。白目の子どもたちが近づいてくる。駿也が扉を開けると光が差し込み子どもたちの姿が消え駿也にも残影が見える。外から勝夫が扉を開けてくれた。尚美が体験した話をすると勝夫は「トミーの呪いや」と話し始める。
ひげ面の外国人・トミーは子どもたちに人気でみんなの憧れの存在だった。トミーは「トミーの歌」を英語で歌っているのだが子どもたちはそれをカタコトで覚え歌っていた。少し脱線する。本来の歌詞は「boys and girls boys and girls/step right up step right up/come closer come closer/oinai oinai/kaminogo circus oinaiyo/amazing tommy’s/show time now!」。(子どもたちよ、おいで、近くにおいで、いらっしゃい、上之郷サーカスへいらっしゃいよ、トミーのびっくりショーがはじまるよ)(「おいない」=「いらっしゃい」という伊勢弁)この歌詞を子どもらは「ぼぉあんがー ぼぉあんがー/ステプライ ステプライ/カンクローさん カンクローさん/おいない おいない/かみのごサーカス おいないよ/あめじんとみの/しょうたいは」と真似をして歌っていた。脱線終わり。
子どもたちに慕われていたトミーだがある日少年少女がいなくなる事件が起きた。サーカスの団員たちが真っ先に犯人扱いされ暴動が起きている間に何者かが火をつける。トミーはテントに残っている子どもたちを助けに行き炎にまかれて死んだ。7人の少年少女だけでなくトミーも火事の時に死んでいた。サーカスを失った後「村の名士」と呼ばれた勝夫の父・忠造は人が変わってしまった。その頃勝夫は焼け跡でトミーの黒マント人形を見つける。勝夫はそれを家に持ち帰るが以後そばにいた大人たちが次々に死んでいく不審死が続いたので勝夫は怖くなりごみ収集車のトラックに入れた。以来村では不審死がぱったりやみ勝夫はトミーの黒マント人形が原因だったのではないかと言う。「だから不審死が起きている近くにあの人形があると思う」そう聞いた駿也は人形を探そうと考えた。しかし尚美はこどもつかいに「やっぱり忘れてる」と言われたことが心に残っていた。東京方面へ帰る車中で尚美は幼少期のことを思い出す。母・千賀に叱られて押し入れに閉じ込められた尚美は持っていた飴玉を舐めようとポケットから出すが落としてしまった。それを拾ってくれたのはこどもつかい。こどもつかいは落とした飴玉で手品を見せてくれた。小さなミニチュアテントを作り尚美と遊んでくれたのだ。尚美とこどもつかいは尚美が幼い頃に会っていた。尚美の腕の痣を見たこどもつかいは痛そうだと言う。顔の傷を治してくれたこどもつかいは「私が悪い子だから」と尚美が言うと「本当にそう思っている?」と聞いて猫の聴診器で心の声を聞いた。尚美の本音は「お母さんなんて死んじゃえ」だった。こどもつかいは尚美に「内緒の話」をした。
内緒の約束の指切りをしたこどもつかいの小指が取れ約束の印として「これをね…」とこどもつかいは尚美に耳打ちした。尚美はその後こどもつかいからもらった小指を夜に尚美を置いて出かけていく母・千賀のショルダーバッグに忍ばせた。こどもつかいの小指を渡した相手が3日以内に死ぬ…ということに思い至った尚美は蓮から渡されたお守りを見てみる。中には小指が入っており尚美は蓮に呪いをかけられた。予感していた尚美は駿也に「もういい」と言う。蓮の望みならば死んでもいいと尚美は言うが駿也は「お腹の子はどうするんだよ」と詰め寄った。尚美は告げずにいたが駿也が悟っていたことを知る。「ひとりで抱え込むなよ」と駿也は言った。尚美は幼少期に自分が虐待を受けて育ったこともあり自分が母親になることを恐れていた。産んだ子どもを虐待してしまうのではないかと不安なのだ。尚美は蓮のお守りの中の右手小指を駿也に見せると「こどもつかいは嫌いな人とか邪魔な人に渡せと言って自分の小指を残していく」と告げた。駿也は小指を見て驚くと共にある映像が脳裏に蘇る。近藤が死んだ夜駿也がいきなり訪ねて行った時に近藤は何かを棚の段ボールにしまいこんでいた。そこに黒い人形が入っていたことを駿也は思い出したのだ。「人形の場所が分かった」と言うと駿也はショッピングモールへ車を走らせる。ショッピングモール内の地下駐車場に車を止めた2人は警備員に断りを入れてモール内に入った。警備員の左手の手袋にこどもつかいと同じ星印のマークがついている。(こどもつかいが近くにいるという暗示)営業時間外なのでエスカレーターは電源が停止しており階段と同じ。エスカレーターの上に少女を見た尚美は行く手にこどもつかいも見た。こどもつかいが笛を吹くと少年たちは尚美をひきずる。操られた尚美は駿也を突き飛ばし駿也は倒れて気絶した。尚美は連れていかれる。
今日が尚美の約束期限の3日目だとこどもつかいは言い今回は特別ゲストがいると告げた。尚美はサーカス小屋のような場所に連れていかれている。おそるおそる小屋に入った尚美はそこに倒れている少年を見つけた。60年前の勝夫。小屋の中を覗いた尚美は60年前の火事の真相を知った。60年前にいなくなった少年少女たちはトミーが拉致していた。トミーは少年少女を気絶させると化粧を施して飾り立てて「自分の人形」にしようとしていた。(性的虐待の有無は不明だが脱がせて着替えをさせていたため充分セクハラに該当すると思う)ブリーフ一枚で『テン・リトル・インディアンズ』を歌いながら飾り立てた少年少女たちを仲間にしようとするトミーを制止していたのはトミーの黒マント人形だった。黒マント人形は子どもたちの味方だった。やがて子どもたちがいないと騒動が勃発した時トミーは証拠を消そうとテントに火をつけた。トミーは自分だけ逃げようとするが黒マント人形はトミーを刺して殺す。こどもつかいは尚美に見せるとトミーは最低な奴だと言った。いっぽうで自分はトミーが好きだったとも言う。
同じ頃気絶から目覚めた駿也は近藤の店の物置に行った。棚を開けてみますが「はずれ」と書かれており棚の下敷きに(隙間があいていたので負傷するほどでなく身体が拘束されている)。幼少期の尚美を見せたこどもつかいは「自分のこととなったら泣けるだろう。アニメ、動物もの、難病もの、どんなものよりも泣けるだろう」と言う。「トミーの呪いではない。お前自身の呪いだ」とこどもつかいは言い尚美も将来同じように子どもに恨まれるだろうと指摘した。こどもつかいから逃れてサーカスのテントから出た尚美は異様な光景を見る。テントの外にはたくさんの大人たちが立ったまま微動だにしていない。その大人たちはみんな呪いで殺された人たち。「蓮くんはここにいたほうが幸せだ」と言うこどもつかいを遮って尚美は蓮に話しかける。「蓮くんのママにはなれない。うそついちゃったごめんなさい」それを聞いた蓮は「ぼくもごめんなさい」と言った。蓮は尚美に嘘をついたことの謝罪が欲しかったよう。蓮が謝ると同時に7人の白目の少年少女たちの目がふつうの目に変わった。蓮は尚美からお守りを取り上げるとこどもつかいに「やっぱりいらない」と言って小指を返す。すると少年少女らがこどもつかいを囲み妨害しはじめた。奥から初老の勝夫が現れると「もうやめにせんか」と言う。勝夫は60年前にテントの裏で見ており真相を知っていた。「その子の代わりに私じゃあかんか」と言った勝夫は60年前の初年の姿に変わる。少年の勝夫はいなくなった7人の少年少女たちと一緒にいたいと主張した。少年少女たちがこどもつかいを拘束しその隙に蓮と尚美は逃亡する。
棚の隙間から脱出した駿也は人形を探す。陳列されたクマのぬいぐるみの間に人形を見つけた駿也だが鼻にキックされ首に黒い紐が巻きつきそのまま吊られそうになる。そこへ蓮と尚美が現れ駿也は紐を引きちぎる。蓮は人形から変化したこどもつかいを突き飛ばしこどもつかいは吹き抜けから下に落下した。落ちた人形は首が取れパーツが四散する。人形が再びくっつこうとしているのを見た蓮が小指をこどもつかいに渡した。蓮によって邪魔者認定されたこどもつかいは退治された。
(エンドロール)
駿也とお腹が大きくなった尚美は住んでいるアパートを引き払い新居へ引っ越す予定。引っ越しの場所には蓮もやってきていた。(尚美に引き取られたのかただの園児の関係で遊びに来ているのかは不明)駿也は黒マント人形をパーツごとに紙でぐるぐる巻きにしくっつかないように保管していた。スーツケースに入れガムテープでさらにケースをぐるぐる巻きにする。蓮は引っ越し作業の合間に抜けあるマンションの一室に移動した。玄関に立つと中から痣だらけの少年が出てくる。蓮はその少年に小指を渡した。
これにより再び黒マント人形は復活…。
ローズまりぃ

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