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ぼくと魔法の言葉たちのtottsunのレビュー・感想・評価

ぼくと魔法の言葉たち(2016年製作の映画)
4.0
新年早々、早速良い映画に出会えました!
「ぼくと魔法の言葉たち」
11月の時点でこの映画が公開されると知ったときから見たかった作品です。
2歳の時に自閉症と診断されたオーウェン。彼はその時から言葉を話せなくなった。7歳くらいまで家族とのコミニュケーションもままならず途方にくれた両親と兄。しかし父親のロンはオーウェンが話す、意味があるのかさえわからない言葉が「リトルマーメイド」の中のセリフだと知り…
「自閉症」っていう言葉は以前よりも聞くようになったと思う。けど分かってるようであまり分かってない自分がいた。コミニュケーションを取るのが苦手で自分の世界があって…夢中になれることは得意で…という印象。
でもこの映画を見ることでもっと「自閉症」というものを理解できた気がする。
主人公のオーウェンのように私も子どもの時から沢山のディズニーアニメに囲まれて育った。テレビの下の引き出し4つ分にはビッチリ約50本のディズニーのVHSが入っていたことを覚えてる。子ども心に宝物のように大事だったし、丁寧に扱っていた。
だから彼が今でもそのVHSたちを大事にする気持ちはよく分かるし、自分の姿に重なった。それを見て「あぁ、自閉症って個性なんだ。私たちとは何も変わらない1人の人間なんだ」と思った。
この映画を見ているとオーウェン本人だけではなく、家族の愛情の深さを感じます。きっと想像するに難しくない困難が沢山あっただろうに彼らの姿には常に愛があります。兄のウォルトだって私と同い年だろうけどちゃんと弟のことを思い、将来についても語っていて印象的でした。
自閉症だって子供から大人にはなるし、出会いがあれば別れもあるし恋もするし…私の中の何かが開いた気がします。
ディズニーアニメーション全面協力で作られたこの作品はありがたいことに様々な作品のシーンが出てきます。
オーウェンが自分の気持ちに合わせてアニメをチョイスして鑑賞するのですがそのチョイスが素晴らしくて!
彼のようにセリフをほぼ覚えてる(日本語ですが)私には特に響きました。
ディズニーアニメーションが無性に観たくなりました!特に「ノートルダムの鐘」を久しぶりに観たくなりました。
最近すごく思うのですが子どもの時のように片っ端からディズニーアニメーションのDVDを集めたい自分がいます。
私も彼のように自分がかつてしていたようにいつも寄り添いたいなと思いました。
久しぶりに映画を見て泣きました。
一度ぜひ見ていただきたい作品です。
私的には☆☆☆☆かな。
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