ヨルゴス・ランティモス初体験。
好き否かはともかく、あらゆる方向から観てよくこんな映画造れるなと驚きと呆れと感心でグチャグチャになる。
何もかもが不穏。
分かりやすいのは音楽だが、悪魔の視点かのようなカメラワーク、何よりも気持ち悪いことばっか言ってコミュニケーションが成り立っていない会話、そして家族を描きながら全く愛情の交差を感じない表情。
特にセリフを取り上げて書き出すとコレは不条理コントなのか?と笑ってしまう。
「脇毛見せて」
「生理がきたの」
「今日は全身麻酔?」
「お前の髪の毛を切って喰わせるぞ」
何がメッセージとして込められているのかとかさっぱり分からないし、絶対に万人が観て楽しめる作品ではないし、観たあとにどういう感情を抱くのが正解なのかも分からない。
でも紛れもなく、映画としてはユニークでまた観たくなる作品だなーとは思う。