ヤマト

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディアのヤマトのレビュー・感想・評価

3.8
なんかわからんけど凄い作品だった。
アングルとか演出とか私的には結構好みだった作品。

話の元となったのはギリシャ神話?神話?かわからんけど、トロイ戦争の話らしい。
私は考察読むまで意味わからんかったけど、それぞれの異常さや奥底に眠る狂気を感じられて、ホラー映画としてはなかなかの出来なんじゃないかと珍しく思いました。

主人公は家族の大黒柱である心臓外科医?なんせ外科医の父親。
メインキャラはその家族と父親を亡くしている青年。
その青年はまるで主人公の息子のような扱いを受けていて、青年はその主人公の一家の家に遊びに行くのだが──。


ただの簡単な触りの部分だけ見ればホラー要素などどこにもないのだが、話が進むにつれて、真相が明らかになり、そして、青年の謎のスーパー能力に驚愕するだろう。
そうはならんやろを実現させてくれるスーパーマンである。
何者なんだ貴様となった。

そして、後半は病気でもなんでもない謎の症状に苦しむ主人公の家族たち。
ここら辺から主人公や家族たちの歪みを感じ始めました。
主人公がクソ自己中というか、貴様頭が高いぞ。
そして、母親もまともと思いきや、考え方がおかしい。
娘も生きるために計算づくし。まぁそこは特になんも思わんけど。
息子だけが唯一まともな存在だったと思います。息子可哀想しか思えんかった。


因果応報というか、主人公である父親の怠慢と高慢さから生まれた悲劇と結末で終わりました。
ホラーという怖さより、人としての奥底に潜む狂気を描いたスリラー作品といった方が納得がいくかもしれないストーリー。
これは好き嫌い分かれると思うけど、私はかなり好みな作品でした。

詳しい考察などはGoogle先生で検索すると、頭の良い方たちが沢山解説してくれてるのでそれを読むと良い。
考察読んだあと観直したら更におもしろいと思う。

頭こそ使わない作品だったけど、青年の謎能力を疑問に思いつつも、ハラハラする緊張感を味わえる作品でした。
ヤマト

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