村上パルキ

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディアの村上パルキのレビュー・感想・評価

3.9
これは良かった。とにかく気味が悪い 。前提が何なのか分からず進む。 登場人物のテンション総じて低い。そして全員薄気味悪い。 特にマーティン。薄気味悪さプラス性格の悪さが顔に出ている。見ていて腹立つくらい。 そして妻。底意地の悪そうな顔をしている。 ここまで不快な気持ちを作り出すほど役者の演技は 素晴らしいということ。

ストーリーは終始不穏。 タイトルの通り生贄がテーマだろうが。どこに行き着くのか?何がテーマなのか?途中まで見えない。ただ不気味さが残るばかり。

古代ギリシャ神話がモチーフとのこと。 見終わった後に色々考察しがいある。

親は子供を守るもの。家族は互いに助け合うもの。そういう前提を簡単に壊す。後味悪いけど楽しめる作品。
村上パルキ

村上パルキ