ぐっさん

マンハントのぐっさんのレビュー・感想・評価

マンハント(2018年製作の映画)
4.3
2018/2/9ユナイテッドシネマ札幌にて鑑賞。
2018年劇場鑑賞一発目となります。

 久々のこれぞジョンウー監督作品といえるアクション映画でした。

 平成なんだけど、ガンアクションもリアリティを追求することなくしかも、日本でバンバン撃ち合うシーンは「男たちの挽歌」と並ぶほど昭和のアクション映画といえる作品で、私も「西部警察」や「あぶない刑事」などリアリティーなしのアクション作品にはまっていた世代なのでこの作品はとても楽しめました。
 音楽も、昭和~~といえるところがあってコレコレぇ~~って思っちゃいましたねぇ。

 しかも、中国映画なんだけど日本でアクションを撮ってみたかったという監督の希望がかなって全編日本ロケ、原作も中国で公開された最初の外国語映画作品の原作ともなった1975年の西村寿行さんの小説「君よ憤怒の河を渉れ」、出演者も中国・日本・韓国から豪華メンバーがそろってまさにアジアが団結して作り上げた作品といえるでしょう。
 あべのハルカス展望室でのパーティーシーンも豪華だし、川での水上バイクチェイスシーンなどなぜ中国映画は日本でこんなにすごいアクションが撮れるのに日本はこんな作品が少なくなっているのか不思議です。もっと日本のアクション映画も活気をつける意味を込めて見習ってほしいです。

 国際弁護士と刑事という斬新なコンビも良かったです。
 チャンハンユーのタキシード姿もカッコいいですが、福山さんとの2人だけの移動中の車でのアクションシーンは好きでしたねぇ~。水上バイクでのチェイスシーンもいいですが、私は最初の居酒屋でのシーンは好きでした。昭和~~だけどいい~~カッコいい~のでご注目。
 そして、やっぱ福山雅治さんもいいですなぁ~~。日本刀で戦うシーンもカッコいいし、水上バイクでのシーンもいい。女殺し屋ドーン役のジョウンウー監督の娘さんアンジェルス・ウーさんとのバトルシーンもぜひご注目。ただ、斉藤工さんとのシーンはちょっと少なめかな?って思っちゃうかもです。
 他にも、悪役に韓国でも注目された國村隼さんや警察上層部役に竹中直人さん、福山さんと一緒に行動する刑事に桜庭ななみさん、韓国からは美貌の殺し屋レイン役にハ・ジウォンさんなどなど皆さん個性的でカッコよくこれぞジョンウー監督の見せ方って感じでした。

 昭和の、見せ方だけどこれから日本もこんな技術はできるんだろうなっていうようなストーリー展開になっていくので、ストーリーも注目してほしいけど、9割はやっぱアクションに注目してほしいかなって言える作品です。
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