たいてぃー

ラストレシピ 麒麟の舌の記憶のたいてぃーのレビュー・感想・評価

3.0
「CUT」で映画愛を見せつけた西島秀俊、「ユリイカ」以降、数々の作品で名演した宮崎あおい。この二人が夫婦役であれば、観に行かずにはおれん。
この夫婦の佇まいが何とも言えず、美しい。戦前という、時代背景がこんな雰囲気を醸し出すのか。西島秀俊の料理人姿が凛々しい。宮崎あおいのカメラを構える姿が愛らしい。
中国人、楊清明を演じるのが、笈田ヨシ。何者だって、鑑賞中は思っていたけど、圧倒的な貫禄は相当なもの。フランス在住で、有名な演出家でもあるとのこと。知らなかった。
それと、西島秀俊演じる、山形直太郎の娘の幸が大人になった時の役者は誰が演じる?重要な役だし鑑賞中も気になっていたが、広澤草が演じてた。有名な俳優が多数出演してる中で、頑張ってる感は感じられたけど、目立たなかったなあ、ちょっと残念。
ストーリーはミステリー調だが、ヒントは多いし先が見えちゃう。これがネライかもしれないが・・・。反戦意識も掲げていて、引いたところもあった。これも残念。
料理を題材にした映画であり高級料理がたくさん出てくるが、一番美味しそうだったのは、「ロールキャベツ、雑煮風」庶民的な料理だし、好感を持った。「ビーフカツサンド」も、'おいしい'のだろうね。
本作、プロデューサーが秋元康とのこと。感動させようと寄せにいっているのが垣間見られたが、秋元氏の影響ってことなのか?