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ジグソウ:ソウ・レガシーのノッチのレビュー・感想・評価

ジグソウ:ソウ・レガシー(2017年製作の映画)
4.0
街で複数の死体があがる中、被害者たちの特徴的な死に様から、捜査線上にひとりの男の名前が浮上する。

名前はジョン・クレイマー。

それはかつて“ジグソウ“の名で知られ、人々に凄惨なゲームを仕掛けた男だった。

しかし彼は、十数年前にこの世を去っており…… 

7年前に7作で完結したハズの、『ソウ』の続編。

つまり、8作目。 

殺人ゲームの仕掛け人、ジグソウは10年も前に死んでいるから、事件は当然、模倣犯の仕業と考えられたが、ジグソウ本人の関与を示す証拠が次々と見つかり・・という物語。

面白い装置を使っての殺人ゲームと、その人たちとは別の外野側で事件の捜査をするという、2つの流れが同時進行で描かれていきます。 

相変わらず、あの凝った装置をジグソウが丹念に計画しているのかぁ、と想像すると、健気だなぁと思わずニヤリとしてしまいます。

ストーリーは、ファイナルとの繋がりを考えると今回は唐突だった感がある。

とはいえ、サスペンスホラーとしての完成度は非常に高く、これまでのシリーズと上手いこと繋げた脚本も素晴らしいと思いました。

結論はまぁ、そうきたか・・という程度の驚きですが、これで新シリーズ再開も可能と思わせる、ラスト。

一体、どこまで続くのか?

映画自体は普通に面白いです。

以前のシリーズ後半は、いかに人を残虐に殺すか、という描写にフォーカスされていた感じがしていましたが、本作はストーリーもしっかりしていて、楽しめました。

今回はかなりの年数を置いて頭を冷したようで、うまく続編として原点回帰した。

シリーズのオマージュもうまくちりばめて、最後まで先の読めない展開で面白かった。 

なんか引っかかるな、という点に目を瞑ってしまえば、ラストのネタバレタイムはとても爽快。

パズルのピースを一つ一つ嵌めていくまさにそんな感じでした。

このシリーズが好きな人には、お薦め。

確かに過去7作観なくても理解は出来るが絶対観た方が良いね当り前に。

そして、トビン・ベルの圧倒的な存在感で緊張感が増し増し。

やはりメインキャラクター“ジグソウ”ことジョン・クレイマーはカッコイイ。

彼がいないとSAWじゃないですね。

ただし、グロさはちょっと押さえぎみ。 

でも逆に大衆ウケしそうかな。
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