このレビューはネタバレを含みます
天涯孤独となった少年と、走れなくなった競走馬というジャケットに釣られて観てみた。
やたらと走るシーンが印象的な少年チャーリー。
幸せそうには見えない家庭、競走馬のピートと出会い物語が少しずつ構築されていく。
不幸が重なりチャーリーは独りぼっちになり、ピートも競走馬としての敗北は死を意味していた。
その後のチャーリーの行動は褒められたものとは思えないが、ピートのことを想うからこそだと言われてしまえば仕方ないかもしれない。
チャーリーの年齢のことも考慮すれば…でも本当に難しい、馬の扱いに熟練しているわけでもないし、金もない。
不安しかない展開に観ていて辛かった。
色々と巻き起こってしまい、ジャケットの売り文句も事実上意味を潰えて心が痛む。
その先のチャーリーをどんな目線で追いかけるのが正解なのか、分からなくなってしまった。
最終的にこの終わり方で落ち着くこと自体は良かったけども、道中のことを考えると蟠りも残る。
特に競走馬のピートとの関わりをもう少し配慮してほしかったです。