身寄りのない少年チャーリーと殺処分が決まった競走馬ピート。
これが寄り添わずにいられるか。(原題：Lean on Pete)
チャーリーがピートに「乗らない」理由は唯一対等な相手だから。
ピートに自分の話を聞かせるシーンの孤独に震える。
会えるかどうか分からない音信不通の叔母を希望に、1人と一頭がただただ荒野を歩く。
ところがチャーリーはピートも自分も守ることができない。
少年とは守られずには生きられない弱い存在をいうのだ。
そしてアメリカの貧困層の実態。
一度落ちれば這い上がることは出来ないと思わされた。
チャーリーが何を学んだのか分からないというレビューが多かったが、日課のランニングが出来て振り返る家がある普通の生活の尊さを学んだのではないでしょうか。
家に帰ってチョコを口に入れた時、私も不満を感じる今の生活にそっと感謝した。
観て良かった。
〜追記〜
『ユエニ、其レとvol.1』という上映会で観ました。
友人と人工芝に座り美味しい料理を持ち込んで食べながら。
ピクニックのような楽しさ＋印象的で物思う映画＝忘れられない体験になりました。
札幌の方、参加してみることをオススメします！
