J四郎

あゝ、荒野 前篇のJ四郎のレビュー・感想・評価

あゝ、荒野 前篇(2017年製作の映画)
4.0
寺山修司の小説が原作。
主演は菅田将暉とヤン・イクチュン。前後編に分かれているこの作品。全部合わせたら5時間にもなる。

エロとバイオレンスも豊富に叩き付けてくる刺激的な作品。この前編だけでも二時間半くらいあるけど長さを感じなかった。それくらいパワフルで色んな娯楽要素が詰め込まれていて見入ってしまう。出て来る俳優さんもえらい濃い人ばかりで、その顔ぶれだけでも平凡な映画じゃない事が分かります。

話はメインの2人がボクシングに打ち込んでいくパートと、自殺抑止研究会とかいう謎のパートに分かれている。ボクサーの話は文句なしに熱くて楽しい。原作者があの人だけにまさに「あしたのジョー」さながらの世界!舞台は2021年なのに昭和のドヤ街の臭いが漂ってきそう。

ただ、自殺がどーたらは変に話の腰を折られた気分になってしまう。いや、コレのみ抜き出せばそう悪くはないし、キチガイな会長のボウヤとか電波入ってて楽しいんだが。この前編をみる限り本編と関連性ないしな~。後編にこれが絡んでくるんだろうかね?

後編を観るのはこれからなので、この前編のみの評価ですが単純に面白かった。細かいところはツッコめるけどそれも気にならんレベル。後編も実に楽しみです。
余談だが、0.01とは奮発したもんだな。
J四郎

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