落ち目の中年女優を演じるキム・ヘス。僕はこの人の事を全然知らなくて、若いのに中年役？と思って調べてみたら、もう50歳手前らしい。いや、全然そう見えない。とにかく本作は彼女が演じる、そして恐らくは素の彼女のキャラクターを引き継いだであろう、強引な人物設定がキモとなる。
嘘の妊娠で話題を作り再起を図ろうとする彼女と、強引なアイデアに振り回されるマネージャー、古くからの友人でもあるスタイリスト（マ・ドンソク）、更に中学生で妊娠してしまい、彼女に赤ん坊を提供する契約を結んだ少女、、、、と、何とも賑やかでややこしい騒動を描いた作品だ。
全体の雰囲気はコミカルかつお洒落。でも、中学生が生んだ子供を自分の子供にするよう計画し、出産までの間はスキャンダルにならないよう中学生を監禁するという、道徳的に際どい設定はどうにも気分が悪い、、、、、と思っていたら、後半はそこにスポットを当てて、感動的な展開になるのか！ やはり韓国映画って、日本人の感覚ではついていけないほどパワフル。
