さうすぽー

新感染 ファイナル・エクスプレスのさうすぽーのレビュー・感想・評価

3.7
自己満足点 72点

この映画、ずっと観たいと言い続けて観てなかったのですが、自分のTwitterのフォロワーさんにも勧めてくれたこともあってこの度ようやく観れました!(笑)

良かったです、結構満足出来ました!

本格的なゾンビ映画は邦画の「アイアムアヒーロー」以来だったのですが、それも好きでして、満足度も同じくらいです。

「アイアムアヒーロー」ほど怖いわけではありませんが、人間ドラマという面ではこちらの方が強かったです。

特に主演のコン・ユの親子やマ・ドンソク演じるキャラの夫婦の絆は観てて熱いものがありました。
コン・ユのキャラクターは最初エゴイストな面が目立ってたのですが、娘やマ・ドンソク夫婦とサバイバルしていくうちに他人のためにも行動していく様が良く、特に娘との関係性も深く描かれていたことで最後のシーンとかは涙が出ました。
マ・ドンソクの強さも健在で、「犯罪都市」の刑事のように素手でゾンビを倒す姿が痺れました!(笑)

そして、ゾンビのビジュアルやその攻防も結構良かったです。
ゾンビについてはガラスを割って襲って来る姿も気持ちの悪さが出ていて、大群で襲ってくるときもゾクっとしました。
ただ欲を言えば、ゾンビの数は最初少なめにして後半にかけて多くした方が良かった気がします。
ゾンビの攻防は特性や弱点を駆使して、知恵を使った戦いがハラハラして面白かったです。

話の展開は冒頭以外は(ゾンビが現れるまで時間がかかったため、少し退屈だった)話のもっていき方等、ほぼ中盤までは完璧でして、完全に「アイアムアヒーロー」を超えたなと感じてたのですが、後半にさしかかったところのある展開で少し下がってしまいました。
ネタバレ回避のためにコメント欄で書きますが、そこの展開があった事が原因で結構冷めてしまいました。

また、音楽に関しても少し単純な付け方であまり好きでは無かったです。
泣きのシーンでは泣かせようとしてる感じがあってそこにも少し冷めてしまいました。

ですが、冒頭以外は全体的にテンポが良くエンタメ性もたっぷりとあったので自分は楽しむ事が出来ました。
また、韓国独特の風刺を利かせた描写もあったのでそこも興味深いです。

電車の乗務員の一人は完全に某船の船長をモデルにしていましたし。

また、劇中のあるシーンで感染の疑いがある生存者に対して他の乗客がかなり人格攻撃にも近い感じで責め立てる所が妙にリアルさを感じました。
自分が感染したく無いと言う気持ちも解るのですが...
これは別に差別をしたいわけでは無いし韓国人がみんなそうではないと思うのですが、韓国人のそういった所が僕は結構嫌いです!
今年の平昌五輪のスピードスケートの選手の批判に対してもそうですが、何も攻撃的かつ容赦無く言わなくても良いだろうに...

そういった考えさせられる要素もちらほらとありました。

好きじゃなかった部分もありましたが、ゾンビ映画として結構楽しむ事が出来ました。
まだ観てない方にも是非オススメします!

(余談)
ちなみにこの映画、原題は「釜山行き」だそうで、邦題が結構叩かれたそうなのですが、個人的には気に入ってます!
むしろ原題の方は何の映画なのかが解りにくいしパッとしないです。