つばさる

ドリームのつばさるのレビュー・感想・評価

ドリーム(2016年製作の映画)
5.0
1961年NASAで活躍した黒人女性達。実話を基に描かれる感動のサクセスストーリー

宇宙開発でソ連に先を越され、早く有人飛行を成功させたいと焦るNASA。

幼い頃から計算が得意な天才キャサリンは宇宙特別研究本部に黒人女性として初めて配属されるが、白人男性ばかりの環境で初日からあからさまに敬遠される。

・ストーリー ★★★★★
黒人差別・女性差別により虐げられ、家族から諦めろと言われるような困難な状況でも自分で道を切り開いていく彼女達の姿は、ハッピーエンドだとわかっていても感動する。

・キャラクター★★★★★
個性豊かな3人の女性と、話のわかる上司に渋カッコいいケビン・コスナーが素敵✨

・オシャレ度 ★★★★★
1960年代を忠実に再現し、ファッションも彩り豊かで観ていて楽しい♪

・エンタメ度 ★★★★★
実話を基にしたストーリーだけど、キャサリンが2つの建物の間を小走りするシーンにクスリと笑える(^o^)
そこで挿入歌がファレル・ウィリアムズってとこが最高!

・メッセージ性★★★★★
重要なテーマだし、伝えたい事が分かりやすい。

トイレは白人用と非白人用に分けられ、キャサリンのいる建物内には非白人用のトイレが無い為、わざわざトイレの度に800m離れた西棟に行くしか無い(!)

管理職同等の仕事を任されてはいるが、肩書きが無く昇進を見送られているドロシー。

エンジニアを目指したくてもその資格を得るのに必要な講座は白人専用の学校でしか受けられない為、キャリアを諦めかけていたメアリーもまた理不尽な壁に悩まされてる。

トイレの件もそうですが、図書館や水道さえ当然のように分けられていて、当時の状況がよくわかる内容でした。

分ける事で800mも歩かないといけなかったり、図書館も2つ建てないといけないんですから、無駄でしかないですね。

まだまだ現代でも有色人種への差別は残っているみたいですが、差別する事がいかに無意味な事か改めて考える機会になりました。

3人とも強く気高くカッコいいです!
ドロシーが上司にキッパリと言うところは涙出ました。
素晴らしい映画だと思います。
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