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レッド・スパローのHOHOのネタバレレビュー・内容・結末

レッド・スパロー(2017年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

まず最初に言いたいのが、将軍(ジェレミー・アイアンズ)です。
か、かっこよすぎる…‼︎
ドミニカに対する告白、その自己犠牲も心揺さぶられるものがありますが、さらりと何でもないように言うのが本当にカッコいいです。それまでもドミニカの叔父さんの上司として出てきてましたが、あの制服とカラーグラス、髪の撫で付け具合が計算されつくしたダンディさを漂わせていました。ですが、告白のあとのシーン。暗い部屋で葉巻とお酒を嗜む彼の哀愁と覚悟が美しすぎて、ああ、映画館に来て大画面で観られて本当に良かった!です!笑
さて、内容の方です。
本当にジェニファーは裏切らない。彼女自身が持つ芯の強さを、見事に役柄へ昇華させていると実感します。彼女以外がドミニカを演じていたら、ただのカッコイイ女スパイのなっていたかもしれません。
セクハラにスポットライトの当たる昨今にあって、女を武器とするスパイを描いたことは意義があることかと思います。
ドミニカの姿は、女性のセクハラに対する方法として見ることができます。
(ただ体を道具にするのではなく、)心を操り、成功に近づく。
(体を目当てにされても容易にそれを提供せず、)相手の希望を逆手に取って相手の上を行く。
これ、()内のことがなければ、仕事で成功しようとする人にとって、当たり前のことではないですか?
セクハラの言説のなかに、男を誘惑するような格好をした女が悪いというものがありますが、「そんな格好」もその人個人の努力の一つではないでしょうか。成功への努力をそんな言説に惑わされず、信念を持ち創意工夫を続けることの重要さ。
そんなメッセージを、ジェニファーの強くセクシャルな問題に立ち向かう姿からも、もらった気がします。
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