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BLEACHのTSのレビュー・感想・評価

BLEACH(2018年製作の映画)
2.5
【最後がだるい】59点
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監督:佐藤信介
製作国:日本
ジャンル:アクション
収録時間:108分
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2018年劇場鑑賞65本目。
原作のファンです。原作1巻から7巻あたりを混ぜたような内容です。六番隊隊長・朽木白哉と副隊長・阿散井恋次やグランドフィッシャーがリンクしている点が面白いです。昨今のアクション漫画実写化の中ではまだ耐えた方か?しかし、スコアを見ての通り満足できる代物ではありませんでした。

高校生の黒崎一護は幽霊が見える不良だが優しい青年。ある日家に帰ると黒装束の女が立っていたのだが。。

それはそうとこの映画を見て初めて気づかされました。それは、今作は実はホラー漫画なのだと。思えば幽霊や死神が出てきてる時点でホラー要素満載なのですが、アクションとコメディ要素が強いので原作を読んでいても全くホラーの感じはありません。最初の少女のところで、「あ、今作はホラーなんだな」と感じられました。

原作は全74巻であり、打ち切られてしまったため回収されていない伏線も多いです。今作の話は氷山の一角に過ぎないのですが、ブリーチを有名にしたエピソードなので重要だと思います。それだけに、やや雑な点もあり残念でならないです。ここからは原作も知らないと共感できない点だと思われます。ネタバレ等にご注意を。

例えば石田と黒崎の狩りを見せるのは良いですが、急ぐあまり大虚を登場させなかったこと、一護の天敵であるグランドフィッシャーの狙いが映画内ではあまり明かされなかったことなどです。おまけにグランドフィッシャーの後に連戦で阿散井と戦うなど無理ゲーであり、その後に白哉と戦うなんてもってのほか。始解すら出来ていないのに阿散井と互角に戦えるのも変。流石に白哉には歯が立たないですが、そのシーンがだるいほど長い。いっそのこと白哉より強い浦原や一心が仲介に入ってくれれば良かったのにとも思いましたが、タイムリミットがきたのかうまいこと終わらせました。殺陣シーンはまずまずですが、やはり『るろ剣』の出来が良過ぎたのかどうしても比較してしまいます。虚に関しては超CGでありやや失笑レベル。ただ、10年前に実写化していたらもっとダメだったと思うのでこれは致し方ないかと。。

また織姫やチャドなどがおまけキャラ扱いだったのが残念。やはりどうしても阿散井と白哉を目立たせたかったのでしょう。まあこれは二時間でまとめるのは難しい話。一護が何故死神になれたのか?というエピソードは絶対必要ですし、1巻と7巻を繋げるのが最低合格ラインだったのでしょう。結局のところ、一護がグランドフィッシャーを倒す親仇を中心に描きたかったのか、ルキアを守るためのエピソードを中心に描きたかったのか不鮮明。大人しくグランドフィッシャーをラスボスにしておいた方がコンパクトに収まったものの、白哉と阿散井という魅力あるキャラを出したいがためにこういう結果になってしまいました。そして致命的なことに、この2人の良いところが出し切られていない。。改めて実写化したものを見るとダサい笑 原作ではカッコ良かった衣装や髪型が実写化するとここまでダサくなるとは予想外でした。まあそれなりに楽しめたのでそこまで悪くはないのですが、良作とは言い難いかなと思われました。

それにしてもブリーチはやはり面白い。話がそれ程深いというわけではないのですがどことなく中毒性がある。それだけに打ち切りになり、急いでクライマックスまでいってしまったのは残念でなりません。見てる間に原作ブリーチの名シーンを色々と思い出せたので、その点では良い機会になった映画でした。
あと余談ですが、江口さんは好きなのですが今回一心役は違うかなーと思いました。ぐっさんが適役かなと感じました笑
TS

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